すコルカタ空港までは昨日のドライバー氏が運転をして送ってくれた。
昨日の礼を言うとご機嫌だった。
車を出すと直ぐに日本の首相は何と言う名前かと聞かれた。
「岸田だ」と答えると「そうかインドはモディだ。モディはいい。ベンガルの州知事はマムター・バナルジーと言うんだ。」
モディはわかったけれど、ベンガル州知事の名前は難しい。そもそも知らないし。
それでも彼が何度も言うので僕も繰り返したら喜んでくれた。
「マムター・バナルジーもいい」
どうやら彼は与党贔屓の様だ。
それからまた彼はガイドをしてくれた。
「ほら、トラムが走っている」「あれはショッピングモールだ。」「向かうのは病院」
それからスマホをWi-Fiで車に繋いでインドの音楽を流した。これが流行っているんだよと。歌いながら。彼らはローリングストーンズやクイーンはあまり聞かないらしい。
インディアンポップス!
それから電話をかけてベンガル語でゴニョゴニョ言っているとスピーカーから女の子の声がした。
彼の娘だと言う。
昨日、ホテルで降ろしてもらってから彼に日本から持ってきたチョコレートをあげた。
彼のフィーをビジネスパートナーが支払っているのにそこだけ僕が彼に差し上げる事には迷ったのだけれど、スーツケースの奥から出てきたのをビジネスパートナーに進呈する機会を逸してしまったのだ。
それに彼には「君のお嬢さんや坊ちゃんにあげて欲しい」と言ったのだ。ビジネスパートナーが大目に見てくれるのを願う。
彼はなんと言ってお嬢さんにあげたのだろう。
お嬢さんは日本のチョコレートをとても喜んだようだ。
とても難しい発音で名前を教えてくれた。
My name is!
彼女に「たくさん勉強して、日本にもおいでなさい」と言ったら少し当惑した風だった。
昨日、ドライバー氏に「他の都市に行ったことはある?例えばデリーとか、ムンバイとか、バンガロールとか」
彼は「ない」と言った。インドは階層社会だ。それが彼らの生活なのかも知れない。
でも僕は彼女がたくさん勉強したらよいと思う。日本に来るかどうか別にして。
空港で彼に「エクセレントドライバー」と言ったらとても喜んだ。
スーツケースも預けた。そのまま成田まで行くはずだ。出国の手続きも無事に済んだ。
チェックインの時に窓側のシートをリクエストしたら運よく空いていた。
天気はいい。デリーまでインドの沃野を見ながら行けるはずだ。
心揺さぶられる街でした。
Goodbye Kolkata!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます