舞台の「早変わり」や、作り帯に使います。
歌舞伎や日本舞踊などの舞台では、鷺娘や藤娘などいろいろな演目で、「瞬間の早変わり」が行なわれます。
早変わりはしない場合でも、帯結びの時間短縮で使われる道具のひとつが「帯止」(おびと)です。
私の尊敬する、元・松竹衣裳の根津昌平氏の著書「着付師一代 きもの語り」によれば、氏自身が衣裳方の時に、考えられたとか。
写真のU字型の足の部分が、籐の材料で出来ていたために、当初は「帯籐」(おびとう)という名称だったと承知しています。
私共の「帯止」は、足のU字型の部分がプラスチックですから、「帯プラ」かも知れませんね。
作り帯は、羽根の部分(羽根)と、胴に巻く部分(抱き)、手先の部分(亀の甲)に分かれています。
帯止は、羽根と亀の甲で、振り文庫や花魁のあんこうなど、さまざまな帯結びを作っておいて、帯を胴に巻いておいて差し込んで使います。
「きつけ塾いちき」ではこのほかに、多くの着付け道具を作っています。
他の小物については、次回に掲載いたします。お楽しみに…
福岡、舞踊 振袖の着付け、柳結び 股旅 浅草講座 浅草西会館
東京の向島の芸者さんから…芸者の着付け教えて…
昨年の6月ごろ、東京の向島の若い芸者さんからお電話を頂きました。
「きつけ塾いちきには、関東芸者の着付けテキストがあると聞きました。お売り頂けませんか。」とのお問合せ。
お話を聞くと、専門の箱屋(着付け師)さんが少なくなってきているとの事。
特に、「お正月に着る『出の衣裳』の着付けを覚えて、三名の芸者で「着せ合い」をしてお座敷に出たい。」
そこで、月一回、向島の3人の芸者さんに教える教室が始まりました。
着付けの教室回数5回。メイク講座1回。
今年のお正月に、一枚の写真がラインに入りました。
「出の衣裳」を身につけた、向島の粋な芸者の写真です。
指導が実を結んだ瞬間です。
上の写真は、「出の衣裳」を粋に身につけた向島の芸者衆!
5月の婚礼に間に合いますか?…緊急の特訓でこれから挑戦
現在宮崎では、この5月に婚礼の着付けをお受けになった美容師さんが、「花嫁の着付けを身につけたい」とご相談にお越しになりました。
サア大変です。
お教えするほうも責任がありますし、生徒さんの覚悟も必要です。
婚礼まで時間がありません。
河野さん…今からスタートダッシュですヨ。
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「花嫁の着付けを引き受けてから」…一週間の特訓で…
数年前の6月、沖永良部島の美容師さんからお電話がありました。
お電話の内容は、「12月予定されている、花嫁の着付けを引き受けました。鹿児島に伺って、泊り込みで覚えたいのですが…。」
しばらくして、彼女は鹿児島市内のホテルに泊まりこんで、鹿児島のお稽古場に通う、一週間の特訓教室が始まりました。
朝・昼・晩、一日3教室、追い込みは、朝・昼・夕方・夜の4教室で学んでいきます。
沖縄の北側の島からお越しになって、お金と時間と情熱がかかっているだけに、その真剣さは普段の教室とは違うものでした。
「一週間で覚えなければならない」という環境では、教える学院長も真剣、学ぶ美容師さんも必死です。
花嫁着付けの資格試験にも合格して、11月の認定式典にも参加されました。
しかし、12月のにお受けした花嫁着付けは12月。
翌月の沖永良部島から届いた学院長への彼女からのラインには、彼女の着せ付けたかわいい花嫁さんの写真が写っていました。
苦労のし甲斐があったというものです。
教えさせて頂いた私どもも、一番うれしい瞬間です。
沖永良部からもうひとり、そして奄美大島、与論島の方も
鹿児島は南の島々の多い県です。
これまでも、沖永良部島から複数の美容師さん。奄美大島、与論島などからもお越し頂いています。
もちろん鹿児島から多くの美容師さんが来られています。
「今度、卒業式の袴の着付けをお受けしたので、復習したい」とか、年末には「美容室で○○人の着付けを受けたので練習したい」と、「振袖特訓」の合流されることも多いのです。
困ったときの「駆け込み寺」ならぬ「駆け込み教室」の役割も果たしているわけです。
上の写真の岩下さんは卒業生(鹿児島)。時々おさらいに来られています。
今日の着付けは附下げ・訪問着のおさらいです。(3月19日午前)
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ドーラン、白塗り、男の化粧➠かつらののせ方まで
「きつけ塾いちき」宮崎は、日本舞踊着付け講座の一環として、「日本舞踊の舞台メイク講座」を開くことになりました。
講座では、日本舞踊でよく踊られる「町娘」や、「芸者」、「男」のドーランや白塗り化粧などを、時代風俗に基づき学んでいくことになります。
講座に参加される方は、●タオル ●ティッシュ一箱 ●帰る時に使う自分の化粧道具 ●洗顔石鹸(牛乳石鹸の青箱) ●首のあいたシャツ ●化粧ケープ(バスタオル) ●卓上鏡を用意して頂きます。
講座への興味をお持ちの方は、下記までお問合せください。資料をお送りいたします。
お問合せは、090-4489-9745 いちき まで。
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7月には、収穫!➠宮崎の池内地域
宮崎の日南では早期米の田植えが始まったようですが、宮崎市内でも田植えの準備が始まりました。
池内米として知られる地域の田んぼでも、耕耘機が動き始めています。
耕す耕耘機の後ろには、カラスとサギが土中の虫をついばむ為に、群がってきます。
今年こそ、災害のない一年で、豊かな美味しいお米が収穫できますように…
7月には、灼熱の太陽のもとで、稲刈りの風景が見られる宮崎です。
宮崎でも、いま噴火をしている新燃岳のふもと…えびの市などの山間部の田植えは、5月末から6月初めに田植えが行なわれます。
南国宮崎の田植えの風物詩も、かなりの季節の違いを感じます。
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「貝の口」も「尻っぱしょり」も粋に決めて
4月には、福岡の糸島の伊都文化会館で、「舞踊の会」が行なわれます。
この会の衣裳の着付けは、「きつけ塾いちき」がお受けしています。
「ももち文化センター」と「KMMビルの、「舞踊の専門講座」で学んでいる、川口さんと守田さんが、衣裳方として着付けに参加されます。
今日の小倉講座の中では、伊都会館の「日本舞踊の舞台裏の着付け」の下準備(着付けの手合わせ)でした。
「股旅すがた」、「角帯の貝の口」、「帯止を使った袋帯の文庫」、などを行ない、4月の本番に備えていました。
手馴れない筆を走らせて/メイク研修
舞台用メイクを真剣に学ぶのは、岡山県からお越しの古谷野さん。
芸者の化粧を完成させるために手馴れない筆を走らせていました。、
実は小谷野さんは、6月の大阪で、芸者の着付けショーを成功させなければならず、得意な着付けの他に、メイクも学んでいるわけです。
股旅姿を着付ける川口さんと、伊都会館の舞踊の会のプログラム。
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