2013年01月19日
モスクワ発
[ロシア大手“ルスコエモーレ”「ロシアの海」が極東漁業会社2社買収を完了]
ロシア水産投資企業グループ“Русское море”(“ルスコエモーレ”「ロシアの海」)が、スケトウダラ、ニシン等の漁獲割当をもつ極東漁業会社“ТУРНИФ”(トウルニフ)と“Интрарос”(イントラロス)の買収を完了したとカメルサント紙は伝えた。
この買収された2社は、ロシア連邦独占禁止庁長官アルテミエフが、昨年2012年秋、法令違反により、ロシア漁業資産の売却命令をする決定をしたと発表した、ロシア漁業会社を実質支配し、ロシア海域のスケトウダラの漁獲を管理しているとされる中国企業“パシフィックアンデス” (PacificAndes International Holdings)との提携先に含まれている。
買収額は350百万ドルとされるが、その他の条件は明らかにされていない。
なお、“ТУРНИФ”と“Интрарос”が持つ極東海域のスケトウダラのクオータは、その全体の7%に達する。
* “Русское море”(“ルスコエモーレ”「ロシアの海」)は、ロシア最大手の水産加工製品供給者。報告担当者もモスクワ出張の際に、小売店頭で必ずロゴ製品を見かける。いくつかの情報によると、主要株主には、首相プーチンの親友で、ビジネス成功の陰にその友好関係があるとされる石油トレーダーのチムチェンコがいるとされている。
(以下関連過去情報)
2012年11月26日 モスクワ発
[ロシア大手“ルスコエモーレ”「ロシアの海」が極東漁業会社4社買収へ]
ロシア水産業界紙は、ロシア水産投資企業グループ“Русское море”(“ルスコエモーレ”「ロシアの海」)が、スケトウダラ、ニシン等の漁獲割当をもつ極東漁業会社“ТУРНИФ”(トウルニフ)、“Интрарос”(イントラロス)、“Востокрыбпром”(ヴォストークルイブプロム)、そして“Совгаваньрыба”(ソフガバニルイバ)の4社の買収を進めていると伝えた。
買収金額は約5億米ドルとされる。
“ルスコエモーレ”「ロシアの海」は今年2012年3月に、ロシアの漁獲の20-30%を獲得することを短期的戦略目標におき、ロシアだけではなく、世界最大の漁業会社となる計画を示していた。
アナリストは、このようなアイデイアは、石油トレーダーで大統領プーチンの親友でもある“ルスコエモーレ”主要株主のチムチェンコによるものだとしている。
この4社は、ロシアスケトウダラ漁業者協会(報告担当者:原口聖二*現在、ロシア独占禁止庁から独占禁止法違反で提訴されている)の主要構成会員船主で、これらの所属漁船は合計11隻、今年2012年の総漁獲量は18万8,700トン以上で、TACの占有率は10.7%に達することになる。
さらに、衝撃なのは、“ルスコエモーレ”が、ロシアスケトウダラ漁業者協会の会員船主を少なくても1ダース以上入手する計画を示している点であり、今後の極東漁業の再編に大きなインパクトを与えるものと予想される。
2012年10月26日 モスクワ発
[極東漁業会社と業界団体の独禁法違反にかかる第1回目の会合が行われる]
ロシア連邦独占禁止庁は、2012年10月23日、ロシア極東の53の漁業会社とロシアスケトウダラ漁業者協会にかかる独占禁止法違反、ロシア海域のスケトウダラの漁獲枠を不当に管理しているとされる中国企業“パシフィックアンデス”(PacificAndes International Holdings)との提携に関する調査報告についての第1回の会合が行われたと発表した。
これらの極東の漁業会社の行動は、競争の保護に関する連邦法N135-11の1項、それを調整する業界団体のスケトウダラ漁業者協会の活動は同5項に違反しており、不当に製品価格を統制して市場を分け合っているカルテルの疑いがもたれている。
この事件にかかる調査は、ロシア漁業会社を実質支配し、ロシア海域のスケトウダラの漁獲枠を管理しているとされる“パシフィックアンデス”の問題に端を発し、今年5月から8月までの間、関係者を対象に抜き打ちで行われていた。
ロシア漁業庁は“パシフィックアンデス”を含め、外国企業がロシア漁業会社の資本に不当に参加している証拠が発見された場合、ロシア排他的経済水域における水棲生物資源の漁獲割当を否定する根拠になると指摘している。
なお、ロシアスケトウダラ漁業者協会は、同日付で、これらの疑いを否定する声明を発表した。
2012年10月19日 モスクワ発
[問題解決のため“パシフィックアンデス”と「ロシアの海」が合弁へ]
世界最大のフィレ製品取引業者の中国企業“パシフィックアンデス”(Pacific Andes International Holdings)は、ロシアの水産投資企業グループ“Русское море”(“ルスコエモーレ”「ロシアの海」)と主要事業を合弁で行う可能性がでてきた。
これは、ロシア漁業会社を実質支配し、ロシア海域のスケトウダラの漁獲枠を不当に管理していたとされる“パシフィックアンデス”の展開に関する問題を、ロシア政府が平和的に解決させるためのシナリオとみられ、先週(2012年10月7日からの週)、石油トレーダーで“ルスコエモーレ”主要株主のチムチェンコとロシア第1副首相シュバロフが、この件について協議したとされる。
ロシア側の提案には、中国側の加工施設の無料での使用等が盛り込まれている模様だ。
ロシア連邦独占禁止庁は、この合弁事業を行う場合、ロシア側が51%以上、中国側は49%以下に資本比率を設定すべきだとしている。
2012年04月26日 ウラヂオストク発
[ロシア大手“ルスコエモーレ”「ロシアの海」が極東漁業参画へ]
専門家が、最近、中国人オーナーとの提携について極東漁業会社の調査を開始したことを示唆する一方、大手水産グループ“Русское море”(“ルスコエモーレ”「ロシアの海」)が、極東漁業会社から資産売却の申し入れを受けていることを明らかにした。
投資関係者は、この中国資本に関する調査が、同グループの資産入手コストを下げ、低下価格なものにすると指摘している。
大手水産グループ“ルスコエモーレ”「ロシアの海」は、かねてから極東漁業に関心をもっており、幹部関係者によれば、中国企業“パシフィックアンデス”(Pacific Andes International Holdings)に関する噂と、提携されていたとされる極東漁業会社への調査は、彼らの資産価値を削減させ、市場価値を下げる、安全な圧力ということができると語った。
モスクワ発
[ロシア大手“ルスコエモーレ”「ロシアの海」が極東漁業会社2社買収を完了]
ロシア水産投資企業グループ“Русское море”(“ルスコエモーレ”「ロシアの海」)が、スケトウダラ、ニシン等の漁獲割当をもつ極東漁業会社“ТУРНИФ”(トウルニフ)と“Интрарос”(イントラロス)の買収を完了したとカメルサント紙は伝えた。
この買収された2社は、ロシア連邦独占禁止庁長官アルテミエフが、昨年2012年秋、法令違反により、ロシア漁業資産の売却命令をする決定をしたと発表した、ロシア漁業会社を実質支配し、ロシア海域のスケトウダラの漁獲を管理しているとされる中国企業“パシフィックアンデス” (PacificAndes International Holdings)との提携先に含まれている。
買収額は350百万ドルとされるが、その他の条件は明らかにされていない。
なお、“ТУРНИФ”と“Интрарос”が持つ極東海域のスケトウダラのクオータは、その全体の7%に達する。
* “Русское море”(“ルスコエモーレ”「ロシアの海」)は、ロシア最大手の水産加工製品供給者。報告担当者もモスクワ出張の際に、小売店頭で必ずロゴ製品を見かける。いくつかの情報によると、主要株主には、首相プーチンの親友で、ビジネス成功の陰にその友好関係があるとされる石油トレーダーのチムチェンコがいるとされている。
(以下関連過去情報)
2012年11月26日 モスクワ発
[ロシア大手“ルスコエモーレ”「ロシアの海」が極東漁業会社4社買収へ]
ロシア水産業界紙は、ロシア水産投資企業グループ“Русское море”(“ルスコエモーレ”「ロシアの海」)が、スケトウダラ、ニシン等の漁獲割当をもつ極東漁業会社“ТУРНИФ”(トウルニフ)、“Интрарос”(イントラロス)、“Востокрыбпром”(ヴォストークルイブプロム)、そして“Совгаваньрыба”(ソフガバニルイバ)の4社の買収を進めていると伝えた。
買収金額は約5億米ドルとされる。
“ルスコエモーレ”「ロシアの海」は今年2012年3月に、ロシアの漁獲の20-30%を獲得することを短期的戦略目標におき、ロシアだけではなく、世界最大の漁業会社となる計画を示していた。
アナリストは、このようなアイデイアは、石油トレーダーで大統領プーチンの親友でもある“ルスコエモーレ”主要株主のチムチェンコによるものだとしている。
この4社は、ロシアスケトウダラ漁業者協会(報告担当者:原口聖二*現在、ロシア独占禁止庁から独占禁止法違反で提訴されている)の主要構成会員船主で、これらの所属漁船は合計11隻、今年2012年の総漁獲量は18万8,700トン以上で、TACの占有率は10.7%に達することになる。
さらに、衝撃なのは、“ルスコエモーレ”が、ロシアスケトウダラ漁業者協会の会員船主を少なくても1ダース以上入手する計画を示している点であり、今後の極東漁業の再編に大きなインパクトを与えるものと予想される。
2012年10月26日 モスクワ発
[極東漁業会社と業界団体の独禁法違反にかかる第1回目の会合が行われる]
ロシア連邦独占禁止庁は、2012年10月23日、ロシア極東の53の漁業会社とロシアスケトウダラ漁業者協会にかかる独占禁止法違反、ロシア海域のスケトウダラの漁獲枠を不当に管理しているとされる中国企業“パシフィックアンデス”(PacificAndes International Holdings)との提携に関する調査報告についての第1回の会合が行われたと発表した。
これらの極東の漁業会社の行動は、競争の保護に関する連邦法N135-11の1項、それを調整する業界団体のスケトウダラ漁業者協会の活動は同5項に違反しており、不当に製品価格を統制して市場を分け合っているカルテルの疑いがもたれている。
この事件にかかる調査は、ロシア漁業会社を実質支配し、ロシア海域のスケトウダラの漁獲枠を管理しているとされる“パシフィックアンデス”の問題に端を発し、今年5月から8月までの間、関係者を対象に抜き打ちで行われていた。
ロシア漁業庁は“パシフィックアンデス”を含め、外国企業がロシア漁業会社の資本に不当に参加している証拠が発見された場合、ロシア排他的経済水域における水棲生物資源の漁獲割当を否定する根拠になると指摘している。
なお、ロシアスケトウダラ漁業者協会は、同日付で、これらの疑いを否定する声明を発表した。
2012年10月19日 モスクワ発
[問題解決のため“パシフィックアンデス”と「ロシアの海」が合弁へ]
世界最大のフィレ製品取引業者の中国企業“パシフィックアンデス”(Pacific Andes International Holdings)は、ロシアの水産投資企業グループ“Русское море”(“ルスコエモーレ”「ロシアの海」)と主要事業を合弁で行う可能性がでてきた。
これは、ロシア漁業会社を実質支配し、ロシア海域のスケトウダラの漁獲枠を不当に管理していたとされる“パシフィックアンデス”の展開に関する問題を、ロシア政府が平和的に解決させるためのシナリオとみられ、先週(2012年10月7日からの週)、石油トレーダーで“ルスコエモーレ”主要株主のチムチェンコとロシア第1副首相シュバロフが、この件について協議したとされる。
ロシア側の提案には、中国側の加工施設の無料での使用等が盛り込まれている模様だ。
ロシア連邦独占禁止庁は、この合弁事業を行う場合、ロシア側が51%以上、中国側は49%以下に資本比率を設定すべきだとしている。
2012年04月26日 ウラヂオストク発
[ロシア大手“ルスコエモーレ”「ロシアの海」が極東漁業参画へ]
専門家が、最近、中国人オーナーとの提携について極東漁業会社の調査を開始したことを示唆する一方、大手水産グループ“Русское море”(“ルスコエモーレ”「ロシアの海」)が、極東漁業会社から資産売却の申し入れを受けていることを明らかにした。
投資関係者は、この中国資本に関する調査が、同グループの資産入手コストを下げ、低下価格なものにすると指摘している。
大手水産グループ“ルスコエモーレ”「ロシアの海」は、かねてから極東漁業に関心をもっており、幹部関係者によれば、中国企業“パシフィックアンデス”(Pacific Andes International Holdings)に関する噂と、提携されていたとされる極東漁業会社への調査は、彼らの資産価値を削減させ、市場価値を下げる、安全な圧力ということができると語った。