2013年01月30日
カムチャツカ発
[カムチャツカ国境警備当局がカニ密漁シェラレオネFOC船へ発砲し拘束]
2013年1月28日、ロシアFSBカムチャツカ国境警備当局所属警備艇”Аргал”(アルガール)がオホーツク海をパトロール中、不審船を発見し呼び出した。
不審船はこれに応じず、速度を上げロシア排他的経済水域の外側国境線へ向け逃走を開始した。
当局哨戒機”Ан-72”(アントーノフ72)も加わり8時間これを追跡した後、一度、不審船は、停止したが、”Аргал”が接近すると再び、全速力で逃走を開始した。
このことから哨戒機”Ан-72”は3度の警告射撃を行ったが、不審船の船長は乗組員の生命を危険にさらす逃走を続けた。
当局は不審船を停船させるための配慮した措置をすべて行った後、当事者に対する発砲が許された。
不審船は、操舵手に向けた哨戒機”Ан-72”乗務員による発砲により、ようやく停船し、検査を受け入れた。
当局の検査により、この不審船の船名は”Сапсан”(サプサン)、シェラレオネ籍、母港フリータウン、船主の登録はセイシェルと分かった。
また、乗組員19名はロシア人で構成されており、その内の1名は、当局の発砲により負傷した。
”Сапсан”の船内からは、カニ操業のための専用漁具、輸送設備と、活カニ、冷凍カニ等が発見されたが、それらの活動を認める許可は所持していなかった。
”Сапсан”は当局により、更なる検査のため、ペトロパブロフスクカムチャツキーへ連行された。