ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

モンスター大型母船“シビルツエフ”がイワシ操業へ着業

2016-08-05 11:12:05 | 日記

2016年08月04日
ウラヂオストク発
[モンスター大型母船“シビルツエフ”がイワシ操業へ着業]
北太平洋上公海サンマの受け入れ任務を終え移動し、ドブロフロート社所属の世界最大の加工母船の内の1隻、3万2,000トン級の”Всеволод Сибирцев” (フセヴォロド・シビルツエフ)が南クリール海域で展開されるイワシ漁業に着業した。
巻き網によって漁獲された原魚の受け入れを行い、船内で缶詰生産を行う。
受け入れは安定しており、操業開始から1日あたり70トン-80トン程度となっている。
”Всеволод Сибирцев”は、缶詰製品等を洋上で生産するため、1989年にフィンランドで建造された。
”Всеволод Сибирцев”と同様のタイプの大型加工母船は、1988年から1989年にかけ、フィンランドの造船所で3隻建造された。
”Содружество”(ソドルジェストヴァ)ПЗ-2301、Петр Житников”(ピョトル・ジチニコフ) ПЗ-2302、そして、この”Всеволод Сибирцев” ПЗ-2303で、”Всеволод Сибирцев”は、2011年12月以降、ギリシャ登記の会社によって、リベリア船籍、船名を”HAINAN BAOSHA 001”として管理運航され、中国漁業へ投入された後、2014年にロシア漁業に復活した。



(関連過去情報)
2012年05月07日 台湾発
[中国は南シナ海に大型加工母船”HAINAN BAOSHA 001”を配備する]
中国は、近隣諸国との間で領土紛争が激化する中、南シナ海の漁船団へ大型加工母船”HAINAN BAOSHA 001”を投入して、支援体制を強化する。
”HAINAN BAOSHA 001”は3万2,000トンクラス、世界に存在する大型加工母船4隻の内の一つで、14の製品加工ラインが設備され、水産物を1日あたり2,100トンまで処理する能力をもち、600名の乗組員を収容できる。
これまで、中国の漁船団は、漁獲物処理設備が不足していて、漁場に長く滞在することができなかったが、 ”HAINAN BAOSHA 001”の投入で、最大9ヶ月間、漁船団は漁場にとどまり、操業を継続することが可能になる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする