2019年01月10日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア産カニの中国市場の成長]
ロシア極東カニ漁業者協会会長ドウプリャコフは、業界紙のインタァヴューにおいて、ロシア産カニの市場として中国が成長し続けていることを指摘した。
ドウプリャコフは、今日、ロシアの産業規模のカニ漁業にとって、最大の関心は中国市場の成長だと言及、仮に今後、ロシアEEZのカニのTACが削減されれば、米国、韓国、そして日本への供給を減らすことになると、業界の観測を明らかにした。
また、米国、韓国、そして日本は、ごく最近までカニの主要市場と位置付けられてきたが、市場原理から、購買力をもつ中国以上に供給することはできなくなると説明した。
2019年01月11日
神戸新聞NEXT
[ズワイガニ獲れすぎ 今冬豊漁の兵庫・但馬地方 苦肉の漁規制へ]
但馬地域の漁船による昨年末までのズワイガニ漁獲量が、資源保護のため国が兵庫県に割り当てた漁獲可能量の83・6%に達したことが、11日までに分かった。昨年11月6日の漁解禁以降、しけの日が少なく、出漁回数が多かったため。現在のペースでは、漁期が終わる3月20日までに割当量を超える恐れがあるため、地元の水産加工業や観光への影響を考慮し、漁船関係者は自主規制を強めて漁期を維持する方針を決めた。
ズワイガニの資源量は近年減少傾向にあり、農林水産省が毎年の調査を踏まえ、海域別に漁獲可能量を設定している。兵庫県には今季、前年比15%減の994トンが割り当てられた。
県但馬水産事務所によると、但馬の漁船は昨年末までに雄(マツバガニ)363トン、雌(セコガニ)468トンを水揚げした。総量は前年同期比2割増の831トン。セコガニは年末で漁期が終わり、残る漁獲枠は163トンに。前年は1~3月に327トンを水揚げしたが、今後その半分以下に抑えなければならない計算となる。
この日、船主らでつくる「県機船底曳網漁業協会」が役員会を開き、既に漁期の短縮を決めていた、脱皮直後の雄(ミズガニ)の漁を初めて取りやめることで合意。単価の高いマツバガニ漁に一本化し、漁期いっぱいまで供給を続けることを目指す。
漁期中の品薄で価格の高騰が懸念される中、同協会の川越一男会長(64)は「マツバガニの安定供給を考えるとやむを得ない。この量なら2月いっぱいはぎりぎり維持できる」と話し、「今後は来期以降の漁期短縮も検討しなければ」と苦渋の表情を浮かべる。
今季のズワイガニ漁を巡っては、隣の鳥取県でも昨年末までに漁獲可能量の94%を消化。残る漁期で、漁船一隻当たりの漁獲量を最大1トンとする制限策を取っている。(金海隆至)
2018年12月27日
山陰中央テレビ
[鳥取ズワイガニ取れすぎで“禁漁”危機 解禁2カ月足らずで...]
鳥取県の冬の味覚「ズワイガニ」が、漁獲枠の9割をすでに超え、3月の終了を待たず、漁ができなくなるおそれがある。
山陰では「松葉ガニ」と呼ばれる冬の代表的な味覚、オスのズワイガニは、水産庁が資源管理のため、日本海側の各地で漁獲量を規制している。
11月に解禁された鳥取県のズワイガニ漁で、2018年に割り当てられた枠は870トン、県によると、2018年は「しけ」がなく、漁場も良好なことから、12月25日時点で、すでに803トンとなり、漁獲枠の92.3%にのぼっていることがわかった。
県の関係漁協は、12月の半ばに制限の7割に迫ったことから、松葉ガニでは初の漁獲制限に入り、自主規制をしていたが、勢いは止まらず、このままでいくと漁期が終わる2019年3月20日を待たず、松葉ガニ漁ができなくなるおそれが出てきた。
漁協では、より厳しい規制を設けることも検討している。
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア産カニの中国市場の成長]
ロシア極東カニ漁業者協会会長ドウプリャコフは、業界紙のインタァヴューにおいて、ロシア産カニの市場として中国が成長し続けていることを指摘した。
ドウプリャコフは、今日、ロシアの産業規模のカニ漁業にとって、最大の関心は中国市場の成長だと言及、仮に今後、ロシアEEZのカニのTACが削減されれば、米国、韓国、そして日本への供給を減らすことになると、業界の観測を明らかにした。
また、米国、韓国、そして日本は、ごく最近までカニの主要市場と位置付けられてきたが、市場原理から、購買力をもつ中国以上に供給することはできなくなると説明した。
2019年01月11日
神戸新聞NEXT
[ズワイガニ獲れすぎ 今冬豊漁の兵庫・但馬地方 苦肉の漁規制へ]
但馬地域の漁船による昨年末までのズワイガニ漁獲量が、資源保護のため国が兵庫県に割り当てた漁獲可能量の83・6%に達したことが、11日までに分かった。昨年11月6日の漁解禁以降、しけの日が少なく、出漁回数が多かったため。現在のペースでは、漁期が終わる3月20日までに割当量を超える恐れがあるため、地元の水産加工業や観光への影響を考慮し、漁船関係者は自主規制を強めて漁期を維持する方針を決めた。
ズワイガニの資源量は近年減少傾向にあり、農林水産省が毎年の調査を踏まえ、海域別に漁獲可能量を設定している。兵庫県には今季、前年比15%減の994トンが割り当てられた。
県但馬水産事務所によると、但馬の漁船は昨年末までに雄(マツバガニ)363トン、雌(セコガニ)468トンを水揚げした。総量は前年同期比2割増の831トン。セコガニは年末で漁期が終わり、残る漁獲枠は163トンに。前年は1~3月に327トンを水揚げしたが、今後その半分以下に抑えなければならない計算となる。
この日、船主らでつくる「県機船底曳網漁業協会」が役員会を開き、既に漁期の短縮を決めていた、脱皮直後の雄(ミズガニ)の漁を初めて取りやめることで合意。単価の高いマツバガニ漁に一本化し、漁期いっぱいまで供給を続けることを目指す。
漁期中の品薄で価格の高騰が懸念される中、同協会の川越一男会長(64)は「マツバガニの安定供給を考えるとやむを得ない。この量なら2月いっぱいはぎりぎり維持できる」と話し、「今後は来期以降の漁期短縮も検討しなければ」と苦渋の表情を浮かべる。
今季のズワイガニ漁を巡っては、隣の鳥取県でも昨年末までに漁獲可能量の94%を消化。残る漁期で、漁船一隻当たりの漁獲量を最大1トンとする制限策を取っている。(金海隆至)
2018年12月27日
山陰中央テレビ
[鳥取ズワイガニ取れすぎで“禁漁”危機 解禁2カ月足らずで...]
鳥取県の冬の味覚「ズワイガニ」が、漁獲枠の9割をすでに超え、3月の終了を待たず、漁ができなくなるおそれがある。
山陰では「松葉ガニ」と呼ばれる冬の代表的な味覚、オスのズワイガニは、水産庁が資源管理のため、日本海側の各地で漁獲量を規制している。
11月に解禁された鳥取県のズワイガニ漁で、2018年に割り当てられた枠は870トン、県によると、2018年は「しけ」がなく、漁場も良好なことから、12月25日時点で、すでに803トンとなり、漁獲枠の92.3%にのぼっていることがわかった。
県の関係漁協は、12月の半ばに制限の7割に迫ったことから、松葉ガニでは初の漁獲制限に入り、自主規制をしていたが、勢いは止まらず、このままでいくと漁期が終わる2019年3月20日を待たず、松葉ガニ漁ができなくなるおそれが出てきた。
漁協では、より厳しい規制を設けることも検討している。