2021年12月08日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ヴニロ 日本EEZまたがり資源ニシン対象調査航海結果を発表]
全ロシア海洋漁業研究所ヴニロは、科学調査船“ウラヂミル・サフォーノフ”(Владимир Сафонов)が2021年10月-11月、日本海の北海道海域に接続する沿海地方とサハリン南西部、そしてアニワ湾におけるニシン等の資源を対象とした調査航海の結果を発表した。
調査期間、日本海での非定型の総観気象、海洋状況が観察された。
調査海域全体で、北方向への記録上最高となる温水の動きの異常な強度が認められ、これらは、ネクトンの種の構成と分布に大きな影響を及ぼしていることが確認された。
サハリン西部沿岸沖合でのニシンの音響調査は50°Nから南下するステーションにおいて、水深30m-100m域で行われた。
ニシン資源の集約はロパチナ岬からクリリヨン岬に調査が南下するときに大きくなり始めた。
当該資源の一定の集約はアニワ湾でも確認されており、これら分布については、先に行われた科学調査船“ドミトリー・ペスコフ”(Дмитрий Песков)のトロール調査でも同様の結果となっている。
なお、日本EEZ隣接ロシア海域ニシン(またがり資源)の来年2022年のTACと漁獲勧告は決定済であり、別表のとおりとなっている。