ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

来年2022年 米国スケトウダラ総許容漁獲量(TAC)激減の可能性

2021-12-03 16:50:15 | 日記

 

2021年12月03日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[来年2022年 米国スケトウダラTAC 激減の可能性]

来年2022年の米国海域の主力漁場のベーリング海のスケトウダラの総許容漁獲量(TAC)は、科学的勧告に従い、激減する可能性があり、これは世界市場に緊張を生み出す恐れがあるレヴェルとされている。

米国海洋大気庁(NOAA)が2021年11月中旬に提出した生物学的許容漁獲量(ABC)は111万1,000トンであり、前年となる今年の162万6,000トンを大きく下回っている。

今年の当該海域のTACは137万5,000トンだった。

現在、北太平洋漁業管理委員会(NPFMC)が、削減受け入れの可能性、範囲等について話し合いをしているとされている。

一般的に、TACはABCを下回る設定になることが多く、たとえば、2020年の米国ベーリング海域のスケトウダラTACは142万5,000トンであり、ABCよりも約30%少ない。

米国のスケトウダラのTAC減少の可能性に関する情報は、多くの人々、特に労働市場に不安を与えている。

なお、ロシア海域のスケトウダラのTAC設定も、今年2021年の199万6,000トンから、来年2022年は192万7,000トンと米国海域ほどの低下評価ではないものの削減されることが決定している。

 

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ポスト英国EU離脱 英国王室属領ガーンジー フランス漁船40隻に操業許可証発給 英仏漁業紛争は続く

2021-12-03 13:07:37 | 日記

 

2021年12月03日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ポスト英国EU離脱 英国王室属領ガーンジー フランス漁船40隻に操業許可証発給 英仏漁業紛争は続く]

英国とフランスは、英国EU離脱後、フランス漁業者が取得すべき操業許可の件数について何ヶ月もの間、交渉を行っている。

フランスは、英国と英国王室属領ジャージー並びにガーンジーが十分な許可を与えていないと非難し、一方の英国は、離脱合意協定を尊重し、丁寧に対応していると主張している。

これを不満とするフランス漁業者が、2021年11月28日に、英国が自国海域での操業許可発給を一部拒否、制限していることに抗議して、英国船舶のフランスの港へのアクセスを阻止するなどの実力行動にでる騒動も起きている。

この後、同年12月1日、英国王室属領ガーンジーがフランス漁船40隻(全てブルターニュとノルマンディー登録)に操業許可証を発給したことが明らかになった。

2020年末、英国とEUが合意した協定に基づき、EU漁船は、新たな操業許可申請を行い、過去にそこで操業していた実績を証明できれば、英国海域での操業継続が可能となっている。

2021年5月には英国王室属領海域へのアクセスをめぐり緊張が高まり、フランス漁船がジャージーの主要港を一時的に取り囲む事件が起きている。

ガーンジーの当局は、これまでのところ、毎月、暫定的に操業許可証発給を更新していた。

許可証発給を受けた40隻は、2022年2月からガーンジー海域での操業継続が可能となった。

また別の3隻の操業許可は“期限付き”の条件のもと発給されると当局者は説明している。

更に、他の漁船は、2022年1月31日まで操業が許可されるが、それ以降は、当該海域での漁業実績の証拠資料を提出できない場合、これが失効するとしている。

フランス海洋大臣Annick Girardinは、漁業者にとって良いニュースだが、まだ、111件の操業許可申請が保留されており、これは主に英国海域とジャージー海域のもので、戦いは終わっていないと語った。

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