2021年12月23日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[ポスト英国EU離脱 英国-EU 2022年漁獲割当に合意 フランス漁船許可問題提訴の準備]
2021年12月22日、英国とEUは、来年2022年の双方の漁獲割当に合意した。
2020年に署名された貿易協定では、英国のシェアが2021年-2026年で25%増加することに合意がされているが、資源評価に基づく勧告で、数量は削減となる。
来年2022年の英国漁船のための漁獲割当量は前年となる今年2021年より約2万トン減の約14万トンで、市場金額では3億1,300万ポンド相当となる。
一方、現在も英国海域でのフランス漁船の操業許可問題は解決をしていない。
2020年に署名された貿易協定では、EU漁船が、新たな操業許可申請を行い、過去にそこで操業していた実績を証明できれば、英国海域での操業継続が可能となっているが、一部フランス漁船は、このデータの保管がなく提出できず、申請が保留扱いとなっている。
この実績証明の技術的部分は協定に盛り込まれてなく、不当な扱いだと主張するフランスは、本件について英国に対し訴訟を起こす準備をしていると伝えられている。