ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシア科学研究機関と業界がスルメイカ資源の開発について協議

2023-02-02 11:13:03 | 日記

 

2023年02月02月

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア科学研究機関と業界がスルメイカ資源の開発について協議]

全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ太平洋支部チンロは業界の代表者らとともに、極東海域におけるイカ漁業の動向、当該資源状況と要因等について会合を行って展望を協議した。

ロシア漁業者による極東海域でのドスイカの漁獲量は9万トンに達する年もあり、この内、約8割が主にトロール漁業により北クリール海域で生産されている。

研究機関はドスイカ資源のバイオマスが安定して高位にあると評価している。

一方、極東海域におけるスルメイカはロシア漁業にとって最も不満足な開発にとどまっている資源となっており、近年、勧告された漁獲量の10%-20%程度しか生産されていない。

この原因は専門化された船団が組織されてこなかったことで、資源が集約されるドスイカと比較してスルメイカの魚群はまばらであり、サハリン南西部と南クリールを除きトロール漁業での生産性は低い。

従って、他の海域での操業では、釣り漁法が求められている。

科学研究機関と業界は引き続き協力して、スルメイカ資源の効率的開発に取り組んでいくことを確認した。

報告担当者:原口聖二

2019年、沿海地方大手“ヴォストーク・アジン”(Восток-1)社は、チンロの協力のもと、所属漁船“ヴォストーク-8”(Восток-8:日本で建造された旧マグロ漁船)にイカ釣り漁業のための集魚灯、新鋭の漁労機器を装備、専門化されたイカ釣り操業に挑戦をした。

北太平洋の公海部分でアカイカ操業を開始し、夏から秋にかけて日本海でスルメイカ操業を行う計画だったが、当時、沿海地方海域(ロシアEEZ日本海)を北朝鮮漁船の違法漁業が埋め尽くし、満足な操業を試みるような状況になかった等の情報に接する機会があった。

報告担当者はその後の動向を確認することが出来ていない。

なお、2019年の極東海域での漁獲勧告は、ドスイカ15万トン、スルメイカ9万トン、そしてアカイカが3万トンだった。

 

 

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2023-02-02 09:32:49 | 日記

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