2017年02月03日 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
仮説でお知らせのとおり、アラスカ州議員がTPPで得られるはずだった日本の水産物輸入関税撤廃を、二国間協議等でも得ることができるよう大統領トランプと議会にアッピールしたと地元“Alaska Native News”紙(WEB)が伝えました。
2017年02月02日
Alaska Native News
サマリー仮訳 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[アラスカ州議員がTPP離脱の不利益の軽減を求める]
2017年2月2日、アラスカ州議員ビル・ウィレショフスキー(Bill Wielechowski)は、大統領トランプと議会に対し、環太平洋連携協定(TPP)からの離脱にあたり、その不利益を軽減するための行動を促した。
アラスカの水産業界は、TPPの参加により大幅な利益増が期待されていた。
米国農務省(USDA)は、TPP参加で、地域において33%、米国として参加国に向け5%の輸出増加が見込まれるとリポートしていた。
TPPは、アラスカのワイルドのサケマス、スケトウダラ等の水産物の安全性の担保により、グローバル市場において躍進の場を与え、日本の4%の輸入税を撤廃させるものだった。
TPPにより多くの点でアラスカの漁業が恩恵を受けたであろうことに疑いはなく、二国間協定においても有益な規定が独立して保証されるべきだとビル・ウィレショフスキーは言及した。
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2017年01月30日 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
米国大統領ドナルド・トランプが、2017年1月23日、環太平洋連携協定(TPP)からの離脱に関する大統領令に署名したところです。
この件について、米国一般紙(WEB)は、アラスカ水産業界が失望したと同時に、二国間協議での関税撤廃への期待を伝えました。
アラスカ水産業界が、日本が感じていた以上に輸出拡大を期待していたこと、今後の二国間協議に向けた強力なロビー活動の展開が予想されること等がうかがえます。
2017年01月30日
米国発 一般紙(WEB)
サマリー仮訳 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[米国アラスカ水産業界 TPP離脱への失望と二国間協議への期待]
米国大統領ドナルド・トランプ(Donald Trump)は2017年1月23日、環太平洋連携協定(TPP)からの離脱に関する大統領令に署名した。
米国アラスカ水産業界は、TPPが発効した場合、スケトウダラ製品(スリミ・スケコ)の日本の輸入関税は4.2%からゼロになるものと理解し、輸出が拡大され産業に大いに貢献すると期待していた。
日本は、毎年、アラスカのスケトウダラ製品を2億4,800万ドル輸入している。
このことから、アラスカ水産業界は、世界市場での競争力を高めたはずのTPPについて、今回トランプが離脱を判断したことに大いに失望した。
しかし、アラスカ水産業界は、日本との二国間協議において同様の条件が得られることを期待している。
トランプ政権は、自国製品の競争力の優先を主張しており、二国間協議においてTPP内でのルールを取りだし、日本から関税引き下げの合意を得るものとアラスカ水産業界は考えている。