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北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

韓国近海漁業計画 イカは減産ではなく増産 TAC据え置きで漁獲量5%拡大へ

2017-02-14 11:28:08 | 日記

2017年02月14日
一般社団法人北洋開発協会(北海道機船漁業協同組合連合会) 原口聖二
[2017年韓国近海漁業計画 イカは減産ではなく増産 TAC据え置きで漁獲量5%拡大へ]
既報のとおり、日本EEZにおける日本漁船のためのイカの2017年度のTACは、資源の減少を理由に前年比47%減の13万6,000トンと勧告されている。
一方の韓国は、自国EEZの当該設定を、前年度同の14万1,750トンに据え置きし、今年2017年のイカの漁獲量を5%増加させる計画をしている。
昨日2017年2月13日、韓国海洋水産部は、昨年2016年の近海漁業生産が100万トンを割ったが、今年2017年、これを100万トン代に回復させるため、イカの漁獲を5%増産させると発表した。
韓国近海漁業は、昨年2016年の漁業生産が44年ぶりの低水準で、100万トンを割り、92万3,000トンにとどまった。
特に重要な魚種では、イカ(-21.8%)、イワシ(-33.4%)、タチウオ(-21.5%)、イシモチ(-42%)、ワタリガニ(-24%)、アジ(-50%)などで減少幅が大きかった。
韓国海洋水産部は、近海の資源水準と生産量を考慮して、国民の需要が多い主要な魚種を①持続可能型、②気候変動型、③乱獲型、④枯渇型など4つのタイプに分類、資源量回復の努力と並行し、漁獲量を増やす努力を行い、年間100万トン代の生産量を維持するとしている。
この中で、気候変動に伴う海水の温度上昇で資源量は増えたが、魚群形成時期・場所などの変化で生産量が減少したイカ、イワシなどの気候変動型の魚種は、毎年5%ずつ漁獲量を増やしていく計画だと発表した。
イカ、イワシなどの気候変動型の魚種については、海洋観測衛星などの先端装備を活用、情報を漁業者に迅速に提供し、人工知能技術を使用して分析する予測モデルの開発も推進するとしている。


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