「きらら夢トンネル」と「錦川ダウンヒル」
えっと・・・
まず、どこから説明したら分かりやすいか・・・
拙い記憶によれば昭和62年、当時「岩日線」と言われていた路線が第3セクターの錦川鉄道に移管されました。
元々、岩日線は岩国と島根県日原市(現益田市)を結ぶ予定でしたが、工事が途中で凍結され、一部、路盤のみが残されていました。
この路盤の有効活用策として、旧錦町(今は岩国市)により錦町駅から雙津峡温泉近くでは「岩日北線記念公園」として整備され、2002年からタイヤ付き遊覧車(愛称:とことこトレイン)が運行されています。
錦町駅すぐ北の広瀬トンネル内は蛍光石とブラックライトを用いたイルミネーションが施され、「きらら夢トンネル」の名称がつけられています。
(出展:wikipedia)
この「きらら夢トンネル」を自転車で走るイベントが、毎年12月第1週の日曜日に開催されており、今年が第5回となります。
これは行かねば!!
しかし、このイベントに参加するには大きな障害があるのです。
とべ動物園のホッキョクグマ「ピース」の誕生日会が、大抵12月第1週の日曜日と重なるのです。
だが、しかし!!
世は正に新型コロナウイルス第三波
下手をすると500人を上回る参集者を誇る「ピースの誕生日会」イベントは惜しまれつつも中止(実は平日にしめやかに行われたらしい??)となり、今年は12月第1週が空きます。
ということで、早速、申込を行います。
「第5回 岩国~錦町とことこサイクリングwith錦川鉄道」
このイベントには3コース有ります。
Aコース:岩国城下に集合し、清流錦川駅まで自走(6km)し、同駅から錦町駅までサイクルトレインで自転車を運送、錦町駅から雙津峡温泉までの「きらら夢トンネル」を含むとことこトレインのコースを自走(7km)、昼食後、錦川沿いに約40kmを自走で下ってくる。
Bコース:往復とも錦川鉄道を利用し、とことこトレインのコースと雙津峡温泉から錦町駅までコースを自走する28kmのコースです。
Cコース:現地錦川駅に集合する約7kmのコースです。
俺は当然、Aコースに申込です。
しかし、なんだ・・・
ほぼ1年ぶりのロードバイク・・・
ちゃんと走れるのか、不安がいっぱいです。
12月6日(日)
朝7時前にNoneに冴子さんを搭載し、自宅を出発します。
朝食は佐波川SAの吉野家。ほぼルーティーンです。
現地には受付時間30分前の8時過ぎに到着です。
こんな時間なのに20人以上の方がすでに集まっています。
自転車を組み立て、注油やらブレーキ調整やらを行い、早めに受付を済ませます。
9時15分
参加者、スタッフ併せて約40人が連なってスタートです。
錦川清流駅までは6kmですが、意識してゆっくり走るのでノーダメージで30分程にて到着です。
ここで自転車を列車に積むのですが、スタッフ、鉄道会社もなかなか手慣れたもので、スムーズに積み込みます。
錦町駅までは約1時間
コーヒーを啜りつつ車窓を楽しみます。
車窓には何本か滝を見ることができますが、残念ながらこの時期は水量がなく、雄大な姿は期待できません。
また平成31年に「清流みはらし駅」という、列車でしか行けない究極の秘境駅も開業されましたが、今回は通過するようです。
そうこうしている内に、列車は錦町駅に到着です。
ここからCコース参加者と合流し、とことこトレインのコースを自転車で走ります。
ちなみにこれが「とことこトレイン」
「GATAくん」と「GOTOくん」というらしいです。
通常はこの2両に乗らなければ見ることのできないコースを、自転車で走ります。
全長約7kmのこのコースには、4つのトンネルがあるのですが、内2つに蛍光石のイルミネーションが施されています。
トンネルに入りしばらく走ると、イルミネーションが現れます。
LEDライトともペイントとも違う、なんだか「天空の城ラピュタ」と「耳をすませば」の世界観を併せたような風景です。
しばし堪能。
あとは雙津峡温泉までのんびりサイクリングです。
参加者にはクロスバイクや折りたたみ自転車、ママチャリもおりますが、その方々にスピードを合わすので、かなりスローペースです。
ロードで参加したら、ほぼ、直進できる限界の惰性速度で片手はブレーキをかけられる体制なので、以外と肩がこります。
難なくというか、なにもおきないまま、雙津峡温泉に到着です。
ここでお弁当を頂きます。
今日は岩国寿司と具材たっぷりの味噌汁です。
岩国寿司は押し寿司なので、見かけと実際の重量感のギャップにちょっと驚きます。
日だまりの中、ソーシャルディスタンスを保ちつつ、美しい清流を眺めながら昼食です。
休憩後、それぞれのコースに分かれて出発します。
↑ちなみに全体図ね(クリックしてみて)
とりあえず、Aコース、Bコースの参加者は、「道の駅ピュアラインにしき」を目指します。
と、いっても下りのみ5km程の道のりなので、気合いを入れる程ではありません。
正に車間距離のみを気にかけ、のんびりと下ります。
「道の駅ピュアラインにしき」でしばしの休憩です。
お土産に「がんねぐりのパイ」を購入します。
あとスナックコーナーで購入した「鶏こん串」
鶏肉とこんにゃくと長ネギが刺さった「焼き鳥」なのか「煮鳥」なのか
思わず「旨っ!、超旨っ!!・・・」
と口に出してしまいます。
さて再スタート
道の駅から下流13kmの根笠駅まで進みます。
ここから早さ順に4チームに分かれます。
速いほうから「ウサギさんチーム」、「おサルさんチーム」、「クマさんチーム」、「カメさんチーム」です。
俺は体型を理由(?)に「クマさんチーム」に加入です。
遅いカメさんチームから順に5分おきにスタートしますが、スタート10分でカメさんチームに追いつき、スピードダウン。
その5分後に、おサルさんチーム、ウサギさんチームのガチ勢にぶち抜かれます。
途中で我慢できなくなって、ダッシュをかけてみますが、程なく根笠駅に到着し、全チーム集結です。
休憩後、今度はウサギさんチ-ムからスタート・・・
ガチ勢はとっとと行ってしまいます。
ここからは下りの傾斜が緩くなるし、特に急いで前に詰まるよりゆっくり降りた方がストレスが無いんじゃないかと思いだし、遅れちゃった雰囲気を醸し出しつつ、集団より50mほど後ろをチンタラ走ります。
15kmほど進んだ辺りの市役所出張所的なところで、2回目の休憩です。
トイレに行っている隙にチームがスタートとなり、ガチで出遅れてしまいますが、必死こいて追いつくのもなんだし、後ろのカメさんチームに追いつかれないことを念頭に、しばし単独走行です。
しばらく走ると国道2号線に出て、さらに5分程で「守内の沈降橋」です。
沈降橋は川が増水しても橋が流されないように欄干等がない橋です。
まぁ、落ちることはないですが、少々プレッシャーを感じます。
橋を渡り、新岩国駅裏手に抜ける小さな峠道を行きます。
初めて通る道なので地図アプリで確認しながら進んでいるうちに、チームとすっかりはぐれてしまいます。
まぁ、後はゴールだけなので、焦らず、進むこと30分。
このコースで合っているかどうか分からないまま、無事にゴールです。
帰りは自由解散と言うことで、駐車場で自転車を分解し積み込みます。
自宅に帰り、下り主体でしたが結構な筋肉痛なのに気づきます。
やっぱ、1年のブランクはきついのか・・・
それとも、単に歳なのか・・・