内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

一喜一憂の一日(後編)

2020-05-15 23:59:59 | 雑感

 さて、昨日予告しましたとおり、昨日起こった一喜一憂の一憂の方についてお話いたします。 
 外出制限解除が始まった今週月曜日から遡ること十日ほどのことだったでしょうか。メイン機として使っているノート型パソコンを立ち上げると、数十秒間画面全体が震えるような症状が現れました。放っておくと収まるのですが、ちょっと嫌な予感がしました。この症状はその後出たり出なかったりで、特に操作上には障害が発生しませんでした。 
 その数日後、起動するとスクリーンのやや上方に一本横線が入るようになりました。薄い線なのでさほど気にはならないのですが、それがスクリーンそのもののトラブルなのか、内部基盤の問題なのか、あるいは電気的な問題なのか、素人の私にはわかりませんでした。ただ、ケーブルで繋いでテレビ画面にパソコンの画面を投射して見ると、線は現れていませんでした。 
 放っておくと症状が悪化するかもしれないと気にしつつも、修理に出そうにも店が閉まっているのだからどうしようもありませんでした。今週に入って、問題のパソコンを購入した店も再開され、行かなければと思っていたのですが、まずは自分でできることは試してからにしようと、ネットで検索してみると、画面に線が入るという症状はけっこう頻繁に起こることのようで、たくさんのサイトがヒットしました。しかし、原因は多様なようで、いろいろ試してみなければならず、それでも症状が解消しない場合は、結局、修理に出すしかないこともわかりました。 
 それであれこれ試してみようとしたのが昨日の昼だったのです。散髪と買い物から気分も軽く帰ってきて、さてやろうかと、パソコンを立ち上げようとしたら、「問題が発生しました。その解消のために自動的に再起動します」という表示が現れたのです。しかも、画面の線の下方全体の解像度が明らかに落ちているのです。再起動されましたが、「問題を解決することができませんでした」という表示が現れ、トラブルシューティングのための別の画面に移動するように指示がでました。そこに示してあることはすべて試しましたが、問題は解消しないどころが、頻繁に自動再起動が繰り返され、そのたびに画面の解像度が落ちていきました。数時間おいて再度起動してみたら、画面の下三分の二は真っ黒でした。 
 これはもう手に負えない。修理出すしかないと諦め、電源を落としました。まだ買って一年一ヶ月です。幸い保証期間内ですが、修理に出せば、通常でも数週間、この時期、さらに時間がかるでしょう。 
 初期症状から重症に陥るまで、二週間足らずのできごとでした。原因はわかりません。縁起でもなくかつ今時にあって不謹慎なたとえですが、まさにまたたくまにウイルスに侵されてしまったかのようです。 
 日頃から二台のパソコンを同時に使っているので、さしあたりはその第二号機で凌げますが、一台ではどうしても仕事が遅くなります。そこで仕方なしに、お蔵入りしていた古い機種を引っ張り出してきて、余計なソフトを削除し、デフラグをおこない、クリーナーソフトで清掃し、できるだけ軽くして使っています。 
 テレワークにとってパソコンは必需品です。ところが、このようなトラブルがいつ発生するともかぎりません。それに即対処するには複数台所有している必要があります。しかし、古い機種はやはり遅いし使い勝手がよくありません。修理に出すパソコンが修繕可能なのかもまだわかりません。 
 少し迷いましたが、もう一台買うことにし、すぐにネットで注文しました。まったく予想外の出費です。その額はおよそこの夏の一時帰国のためのチケット代に相当します。この夏の帰国は諦めざるを得ないので、そのチケット代で買ったということにして、この夏はどこにも行かずに、自宅で研究に勤しむことにします。