納屋橋は名古屋の堀川に架かる広小路通りの橋で、名古屋城築城の折に堀川が開削された折に架けられといわれている。
その後いく度も架け替えれたが、今も橋の両脇には郷土の英傑織田、豊臣、徳川の紋所が飾られている。最近は、橋の付近の整備が進み、名古屋へ来るたびに新しい遊歩道や花壇、カフェテラス、ギャラリーなどの施設がが少しずつ出来ている。
たまたま散歩をしていていたら、納屋橋のたもとにある旧加藤商会ビル(登録有形文化財)の地下1階ギャラリーで「堀川の水質」パネル展が開催されていた。
パネルを見る限り、官民あげて水質浄化に取り組んでいるが、河岸の整備ほど進んでいないようだ。
同じ都心を流れる神田川や道頓堀川と比較しても、堀川の水質の悪さが際立っている。
原因は色々あるが、水利権の問題で木曽川水系から水が引けないとか、よどんだ堀川に大量の水を流すとヘドロが伊勢湾に流出して漁業被害が出るなどの課題も多いようだ。
今日のように蒸し暑い日は、澱んだ川面にゴミが浮き、メタンガスが泡を吹き、悪臭が漂ってくる。
立派なベンチが置いてあっても、そこでくつろぐ人は誰もいない。
清流が戻り、川面をわたる涼風を楽しめるのはいつのことだろうか。