雪は降っていないが、今日もモノトーンの朝を迎えた。
灰色の空と雪の斜面の境目は、枯れすすきが無ければ見分けが付かない。
曇った日と晴れた日の雪の表情はぜんぜん違うが、墨絵のような風景も時には心が落ち着く。
雪の積もり方や付き方も様々で、針葉樹は葉の上にかたまって積もり、葉の落ちた広葉樹は梢の先まで霧氷が付着している。
風のある日に杉林を歩いていると、雪の塊が落下してくることがある。
まわりの枝の雪も誘発して、一瞬前が見えなくなったり、首筋に入って冷たい思いをしたりする。
軒の雪も少しずつせり出して、間もなく隣の軒と繋がりそうだ。
1階の庇のツララは竹竿で落としたが、2階は屋根に登らないと落とせないので、そのままになっている。
屋根には落下防止の雪止めがしてあるので、雪崩れ落ちることは無いが、せり出した部分が落ちることがあるので要注意だ。
今年の雪は粘り気があり、風に吹き飛ばされないで、頭を傾けながらもくっついている。
毎度の雪景色ばかりだが、柿や南天が雪や氷を纏った姿は、とても新鮮に見えた。
冷たい空気が美味しそうに感じます。深呼吸したら気持ちいいでしょうね。
雪は日常の風景でも、思わぬ姿を見せてくれるので、新鮮に感じることもあります。
山国では敬遠される雪を、結構楽しんでます。