名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

晩秋の山寺

2007年11月15日 | セカンドルーム
飛騨の山間部は初雪も降ったし、寒い朝は霜が下りたり氷が張ったりするようになった。
今日は、飛騨三十三観音霊場めぐりで、高山市国府町と、飛騨市古川町、宮川町のお寺を回ってきた。
山深い豪雪地帯にあるお寺は、早くも本堂や庫裏を雪囲いし、庭木も雪吊りが施してあった。
過疎の集落にある無住の寺は、人の気配もなく冬に向かう風景がうら哀しくて切ない。

お寺は檀家によって支えられ、葬式や法事などの仏事を行う以外にも、寺子屋、駆け込み寺といわれるように、地域の教育や相談事を受けるなど、人々の生活の中に深く根付いていた。
信仰以外の役割を果たしてきたお寺が無住になり、その役割をどこが担うのだろうか。
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原木の伐採

2007年11月14日 | セカンドルーム
今日は、きのこ栽培用の楢の木を3本伐採した。
木の成長が止まって、休眠期に入る今頃が適期とされているので毎年やっている。
枝は付けたまま葉枯らしし、来春の雪解けを待って椎茸やなめこの稙菌をする。
順調に行くと椎茸は翌年の春から、なめこは秋から発生する。
覆いをかけたり、天地返しをしたり世話は必要だし、そのうえ原木栽培は自然に左右されるので、その年によって収穫の多寡もお天気任せだ。
最近は安定した収穫を得るため、温度や湿度がコントロールできるハウスで、菌床栽培をする農家がほとんどである。
年中収穫が出来て、雑菌や害虫も防げるし、形が揃い見栄えも良いので市場の人気はあるようだ。

少々形が不揃いで収穫が不安定でも、香りや食感が良いので原木栽培を続けている。
手間ひまが掛かっても、旬のきのこを安全に食べられるのは、自家栽培の特権だ。
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高山へ

2007年11月13日 | セカンドルーム
小春日和の名古屋を発って飛騨路に入ったら、空は鉛色に変わり落ち葉が風に舞っていた。
いつも通る「せせらぎ街道」の西ウレ峠にさしかかると、昨日降った雪が所々に残り、金色に輝いていたカラマツ林もすっかり冬枯れの景色に変わっていた。
安房峠や天生峠など高い峠は冬季閉鎖になり、各所で通行止めやチェー規制が実施されたようで、いよいよ冬の足音が近いことを実感する。

紅葉がなかなか始まらない奈良や名古屋から、冬景色の飛騨へ戻ってくると、いつもの事ながら落差の大きいことに戸惑う。
留守にしていた部屋は冷え切って、ストーブで暖めるのに時間が掛かった。
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奈良の旅

2007年11月12日 | セカンドルーム
法隆寺の秘宝展と薬師寺の大唐西域壁画特別公開を見に、久しぶりに奈良を訪れた。
釈迦三尊像や薬師三尊像など数多くの飛鳥天平の仏像や、世界最古の木造建造物は見るたびに感動を新たにする。
大伽藍におわす仏様も、飛騨の質素な山寺に佇む仏様も、同じ穏やかな表情でいつも衆生を癒してくれる。

もと会社OB会の歴史探訪サークルのメンバー20数名のバスツアーは、修学旅行シーズンも終わり、紅葉には少し早かったので、比較的静かな奈良を楽しむことが出来た。
最近仲間に誘われる旅は、寺社仏閣や鄙びた温泉が多くなってきた。

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ローソク温泉

2007年11月11日 | セカンドルーム
学生時代の山岳部OB会メンバーで、岐阜県恵那のローソク温泉へ1泊旅行をしてきた。
ここは昭和58年頃まで電気がなく、蝋燭の明かりを灯していたのが、名前の由来だといわれている。
山あいの鄙びた一軒宿の露天風呂を連想しながら来たところ、宿の主人(薬剤師)から最初に温泉の入り方や効能などの説明を聞き、あわせてここは、遊びに来る温泉ではなく、ラジウム泉の効用を信じて、湯治を目的とする保養所である旨の話もあった。
いつもの温泉三昧飲み明かしを期待してきた一同は、少し様子が違うとシュンとなったが、珍しい体験が出来ると期待も膨らんだ。
日本屈指のラジウム泉で、免疫力を高める効果があると言われ、二つの小ぶりな浴槽を順番に5分ずつ入ることになっている。
長く入りすぎてひっくり返った人もいるので注意するようにともいわれていたので、なんとなく浴室内に緊張感が漂う。
石鹸・シャンプーの類は使用禁止で、バスタオルや浴衣なども宿には用意されていない。
近頃流行の源泉かけ流しでもなく、お湯が循環して濾過をしている様子も無さそうなので、遅く入る人たちは湯船が垢や脂で結構汚れていそうだ。
夕食時に酒は駄目で、番茶をすすりながらの精進料理風1汁5菜では、盛り上がりに欠けた。

いつもは飲み過ぎて、せっかくの温泉に入る損ねてしまう人も、今日ばかりは神妙な顔で入っていた。
全員60代以上のメンバーは、足腰が衰えて高い山に登ることは出来なくなってしまったので、たまにはこんな健康志向が良いのかもしれない。
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名古屋へ

2007年11月10日 | セカンドルーム
昨日、せせらぎ街道を通って高山から名古屋へ戻ってきた。
先週通ったときは、鮮やかだった紅葉が、すっかり赤茶けて初冬の風景に変わっていた。
枯葉が舞う峠は、寂しげで季節は装いを変えながら、あわただしく過ぎ去っていく。

こちらで何かと行事が続き、往復することが多くなった。
今日から3日間は、それぞれ違う昔の仲間と楽しい秋の行楽が・・・
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飛騨牛

2007年11月09日 | セカンドルーム
いつも通る道端の牛舎に飼われている牛は、人懐っこくって目と目が合うと会釈をしてくれる。
のんびりと寝そべっている雌牛は、繁殖用に飼われていて、産まれた子を1年ほど育てて出荷している。
規模の大きい畜産農家は、繁殖から肥育まで一貫してやっているけど、このあたりは土地も狭いし人手も無いので、ほとんどが年間数頭の子牛を出荷する程度の規模である。
農家の高齢化に加え、後継者不足で最近は飼育をあきらめてしまう人が増えてきた。
零細な農家に支えられて、飛騨牛の人気が高まってきたけど、一方では子牛の不足が深刻な問題になっている。

1頭1頭を文字通り手塩にかけて育て、安全な稲わらや干草を食べ、糞尿は田畑の肥やしとなって循環する飼育法が難しくなってきた。
濃厚な配合飼料や薬品に頼った工場大量生産方式が、この分野でも進んでいきそうだ。
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立冬の朝

2007年11月08日 | セカンドルーム
まだ秋の気配が残っているのに、今朝は暦通りに冷え込んだ。
収穫が終わった田んぼは一面の霜に覆われ、冬の訪れが近いことを感じさせる。
今頃の霜降る朝は、日が射し始めると湯気となって消えていく程度の、はかない寒さだ。
やがて、本格的な寒さがやって来ると、日陰の霜が一日中残り、霜に変わって雪が大地を覆うようになる。

霜をかぶった白菜や赤カブは、実が引き締まって旨みも増すと言われている。
厚着をし、ほおかぶりをして菜洗いをする人たちの姿を見たのは、ずいぶん前のことと思っていたのに、もうそんな季節が来てしまった。
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ほう葉拾い

2007年11月07日 | セカンドルーム
野良仕事も一段落して集落のおばあさんたちは、きのこを採ったり朴の葉を集めるために近所の山に入っている。
今は、朴の木が風もないのに大きな葉っぱを次々に落としているので、それを集めるのに最適のシーズンだ。
特に今日のような雨上がりは、葉がたくさん落ちているし、水分を吸って丸まっていた葉が元の形に戻るので良い葉が集められるようだ。
虫食い穴があったり、破れていたり、形が悪い葉は使い物にならないので、一枚一枚確かめて拾うのは手間が掛かる。
家に持ち帰った葉をもう一度選り分け、付着しているゴミなどを落として重石で形を整えると、業者が来て1枚7円で買い取ってくれる。
それが、温泉旅館や料亭の定番になっている、ほう葉味噌や飛騨牛のほう葉味噌焼きなどの器として利用される。

昔は、自家製味噌にネギやクルミ、きのこなどを刻み込み、ほう葉に乗せて囲炉裏で炙り、長い冬のおかずにしていたという。
山里の質素な料理が、観光で訪れる飽食の人たちの人気メニューになっている
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五色ヶ原の入山者大幅減少

2007年11月06日 | セカンドルーム

 先日の新聞によると、乗鞍山麓五色ヶ原の今シーズン入山者は僅か2.888人で、昨年の3割減となり、2年連続で3割ずつ減少と報じていた。ここを管轄している高山市は来年4月、運営を指定管理者に移すが、一人8.800円~20.000円という高額な入山料も見直しが迫られそうだ。とも報じていた。市は減少の原因を「興味を持つ人が限定され、本当に興味がある人は、初めの2.3年間で一通り入山してしまった。」とも報じていた。市の原因分析は、いかにもおざなりで、実態を捉えていない。入山者が限定されたり、一巡後リピーターが来ないのは、理不尽な条例を制定し誤った規制をしたことに原因があるとに、市の担当者は早く気が付くべきだ。

今年の8月下旬に、行政が考える観光開発と自然保護の折り合いの実態を知りたくて、ガイド付きのトレッキングツアーに参加してきた。登山道に橋をかけ、急坂に階段を取り付け、木道を整備し、立派な小屋を作って入山者の安全を守り、自然環境を損なわないため最小限の手を加えたとうたっている。しかし、ガイド付き以外の入山を認めないとか、10歳以下の子供連れを入れないなど、行政が登山スタイルを決めて押し付けるのは僭越なことであり、環境保護を錦の御旗に掲げながら、自然を人工的に加工して付加価値を高めようとする行為は、決して自然愛好家に受け入れられる事はない。五色ヶ原が開設3年目にして、同じ丹生川町の「ペンタピアスノーワールド」が、莫大な税金を投入しながら短期間で挫折した時と同じような失敗を繰り返そうとしている。飛騨や自然を愛するものとして、同じ轍を踏まないために行政の今後の施策を注目したい。

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エンドウの種まき

2007年11月05日 | セカンドルーム
今日は、来年の初夏に収穫する、絹さやエンドウとスナックエンドウの種まきをした。
寒冷地は春蒔きがいいと言われているが、昨年も今頃蒔いて収穫出来たので、今年もやってみることにした。
堆肥や木灰をすき込み、間隔を置いて4~5粒ずつ蒔いておくと、今月の末には数センチの芽が出てくる。
それを落ち葉や藁などで覆っておくと、そのまま雪をかぶって越冬し、初夏には収穫できる。

紫や白の可憐な花や、鮮やかな緑のさやはとてもきれいなので、今では菜園の定番になっている。
半年先の収穫はずいぶん先のことだと思っていても、最近はその日が直ぐに来てしまう。
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飛騨千光寺

2007年11月04日 | セカンドルーム
高山市丹生川町の千光寺で、本尊の秘仏千手観世音菩薩の開帳法要があったので行ってきた。
いつもは静かな山寺も、今日は7年に1度のご開帳で、1寸8分の秘仏を拝もうとたくさんの人が訪れていた。
1.600年前に「両面宿儺」によって開かれたという言い伝えがあるほどの古い寺である。
一山に七堂伽藍一九院坊を有していたが、武田信玄によってことごとく焼き払われ、その後高山城主金森氏によって現在の堂宇は建立された。
江戸時代には円空が長く逗留造仏し、64体の円空仏をここで拝観できる。

古い山寺で秘仏の千手観世音菩薩の拝観や、檀家や近隣の僧侶などの手で行われる開帳法要など貴重な体験をすることが出来た。

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オペラ

2007年11月03日 | セカンドルーム
名古屋栄の小さなホールで、声楽のリサイタルがあったので聴きに行ってきた。
近頃はめっきり高山への足が遠のいた通い妻が、オペラを2曲歌った。
解説によると、どうも恋の歌らしいけど、イタリア語の歌詞で内容がわからなかった。
年に不釣合いな曲は、声はよく出ていたけど、若い娘の恋心を表現するのはちょっと無理があったようだ。

孫から貰った花束でウルッとしていたけど、こんな情感が歌に出ていれば・・・
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中日ドラゴンズ優勝

2007年11月02日 | セカンドルーム
今朝、散歩をしていたら、堀川の納屋橋に6本の看板が出ていた。
53年ぶりのドラゴンズ優勝を喜ぶ名古屋のファンが、橋から飛び込む事を警戒して立てたのだろう。
飛び込んだ形跡が無かったのは、道頓堀川へ飛び込む阪神ファンほど熱くならなかったのだろうか?

新聞によると、昨夜は公園の噴水に飛び込んだり、繁華街で騒いだ程度で収まったようだ。
野球ファンは冷静だったけど、今日から一斉に始まるセールは熱くなりそう。

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西ウレ峠

2007年11月01日 | セカンドルーム
飛騨せせらぎ街道を通って、名古屋へ帰ってきた。
高山と郡上八幡を結ぶこの道は、広葉樹の森を通っているので、四季折々に自然の息吹が感じられる。
今は、紅葉が見ごろで通る車は多いけど、高速道路が開通して以降は、いつも交通量が少なく自然を満喫しながらドライブが楽しめる。

途中の西ウレ峠( 標高 1113 m )には、駐車場や休憩所があり、付近の山を散策する遊歩道の起点にもなっている。
一緒に移動する犬の休憩スポットになっていて、飼い主もここで一息入れることにしている。

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