名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

山里の稲こき

2009年10月15日 | セカンドルーム

 

今朝も朝霧が消えたら、真っ青な青空が広がっていった。
稲刈りしてから好天が続き、「はさ干し」中の稲はすっかり乾いたようだ。


隣の田んぼで老夫婦が「稲こき」を始めたので、はさから稲束を外して脱穀機へ運ぶ仕事を手伝った。


おじいさんが稲束を脱穀機に入れると、回転する爪で籾を掻き落として袋に詰め、藁を吐き出していく。


おばあさんは藁を束ねたり、落穂を丁寧に拾い集めている。
ついでだから「稲こき」をやってやると言われ、予定より3日ほど早かったがお願いすることにした。


隣の田んぼが終わって、自走式の脱穀機がエンジン音を立てながら我が田へやって来た。


小さな田なので、稲こきは瞬く間に終わった。
おじいさんは脱穀機の中で跳ねる籾の音が良いから、よく乾いて実も詰まっているとほめてくれた。
農耕一筋に生きてきた人にほめられると、単純にうれしい。


おまけに、30キロ入り3袋も収穫が出来て、米作り1年生としては上出来だったと自己満足している。


藁束や米袋を家に運び、田の後片付けをし藁くずを燃し終わったら、夕日が沈んでいった。

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薪ストーブ用の薪作り

2009年10月14日 | セカンドルーム

 

最低気温が5℃前後、最高気温も10℃台になり、山里は一挙に秋が深まってきた。
朝晩の寒い時だけ電気ストーブを使っているが、ぼつぼつ薪ストーブで本格的な暖房が必要になってきた。
毎年夏場にやっていた薪割りが、今年は米作りに追われて出来なかったので、今日は久しぶりに再開した。


先日山から下ろしておいた楢の丸太を、チェンソーで35センチほどの長さに伐り、斧で手ごろな大きさに割っていく。
エンジンで駆動するチェンソーは振動が激しいので、白蝋病を予防するため防振手袋と、怪我を防ぐため安全靴が欠かせない。
結構危険な道具なので、素人は2時間以上使用しないほうが良いと言われている。


薪割り用の斧は鈍角の重いのと、鋭角の軽いのを使い分けている。
節のある木や太い木を割るときに鋭角の軽い斧を使うと、刃だけが食い込んで割れないし、刃を抜くのに一苦労する。
鈍角の斧は持ち上げるのに力は要るが、スパッと気持ちよく割れる。
木にはポイントがあって、そこを狙って斧を打ち込めば割れるが、外せば手に衝撃がくるだけで木は割れない。
経験と勘が頼りなので、場数を踏む以外に習得する方法は無いようだ。


チェンソーは、堅い楢材などを伐るので、度々研がなと切れ味がすぐ落ちてしまう。
研ぎ方の巧拙で切れ味がぜんぜん違うので、いろいろ試しているがいまだに会心の研ぎが出来ない。
コツは教わったが、これも勘と経験の世界で、一朝一夕ではおぼえられない。


しばらくはチェンソーで伐る、鋸歯を研ぐ、斧で割る、一輪車で運ぶ、薪置き場に積むの作業が続く。

 
今シーズンに使う薪は、既に乾燥して軒先に積んあるので、今年は余裕を持って来シーズンの準備が出来る。

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稲の天日乾燥

2009年10月13日 | セカンドルーム

 

今朝も朝霧が立ち込めていたが、程なく霧も消えて青空が広がっていった。
「はさ干し」中の稲も順調に乾燥が進み、鮮やかな黄金色に変わってきた。


今後、雨が降らなければ、週末には稲こき(脱穀)が出来そうだ。


籾の水分によって、籾摺りの時に米がつぶれたり割れたりすることがあるので、乾燥の度合いが重要だ。
そのために2週間の「はさ干し」が必要であると教わった。
稲こきをした後に、籾を握った感触で足りなければ、シートの上でしばらく干せばいいと言われたが、その兼ね合いは見当が付かない。
含水率は15%前後が良いとされているので、含水計で計れば簡単なことであるが、ここでは勘と経験だけの農耕文化が生きている。

 カントリーエレベーター


最近はコンバインを使って、稲刈りと脱穀を同時にして、籾をJAなどのカントリーエレベーターに持ち込むところが多い。
設定した含水率通りに熱風で乾燥し、籾摺り、精米をする流れ作業の米工場から、問屋や販売店に出荷されていく。

農業人口の減少で米作りも工業化が進み、自然の恵みなどの言葉も農耕文化も消えていってしまった。
じっくりと時間をかけた天日乾燥は、茎の部分の養分が籾に回り、太陽の光で米の旨味が増すとも云われている。
手間隙を掛ければ旨い米が出来ることを知っている人たちは、効率に頼らずいまだに「はさ干し」にこだわっている。

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奥飛騨で紅葉見物と露天風呂

2009年10月12日 | セカンドルーム

 

 平湯から笠が岳を望む

今日も飛騨地方は、雲ひとつ無い絶好の行楽日和になった。
お天気に誘われて、平湯峠から安房峠方面へ紅葉見物に行ってきた。
連休の最終日で混雑を覚悟していたが、人気の観光スポットを外せば、どこも静かだった。
紅葉は少し色づいた程度でちょっと残念だったが、雄大な景色と露天風呂は堪能できた。
人気の温泉施設は昼前にもかかわらず駐車場は満車で、場外まで車が溢れていた。
こんな時はここだと狙いを付けておいた平湯の「穂高荘倶楽部 やまがの湯」へ行くことにした。
露天風呂~サウナ~超低温泉~内湯と、ほぼ独り占め状態で入り、身も心もふやけてしまった。
連日の野良仕事と山からの丸太下ろしで、足腰の関節や筋肉を傷めていたのでちょうど良い休養になった。
湯上りに、館内の食堂をはじめて利用したが、そば類は800円から、ランチは980円からと手頃でおいしかった。
奥飛騨温泉郷にはうまい食事どころが少ないので、ここは値打ちだと思う。
食後は静かなロビーの安楽椅子で、新聞を読んでいるうちに1時間ほど眠ってしまった。
3時に家に着いたが、2000円ちょっとの一人遊びで、農繁期真っ只中の息抜きが出来た。

  奥飛騨の紅葉と露天風呂をご覧ください。(上映期間30日)

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「猫の手」になって

2009年10月11日 | セカンドルーム

 

今朝も冷え込みが強く、あたり一面霧に閉ざされていた。
日が高くなると霧が晴れて、真っ青な青空が広がり、爽やかな秋日和となった。
好天の連休は、どこの家も取入れで大童だ。


向かいの田は、はさ干しが終わって脱穀をしていた。
自走式の脱穀機は、「はさ」に沿って前進し、稲束を入れると脱穀して籾が袋に詰められていく。
一人でも出来ないことは無いが、機械を操作する人と稲束を渡す人、藁を片付ける人の3人がいれば効率よく出来る。
今日は最も技を必要としない、稲束を「はさ」から外して手渡す作業を手伝った。
来週は同じ作業をする予定なので、米作り1年生にとっては良い経験になった。


午後は、稲刈りが終わった隣の田で、はさ掛けが始まったので手伝うことにした。
先週手伝って貰ったお返しでもないが、一人の作業は大変そうだったのと、手伝えば仕事を覚えるので、手が足りない時は手伝うことにしている。
この時期はどこの家も猫の手を借りたいほどの忙しさなので、猫よりはましな仕事が出来たと思ったりしている。


 

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秋の夜長は椅子の座編み

2009年10月10日 | セカンドルーム

 

台風が冷気を運んできたのか、朝晩の冷え込みが急に強くなった。
乗鞍岳など高い山は雪が降り氷も張って、少しずつ寒気が里へ降りてくる時期になった。
まだ薪ストーブの準備をしていないので、朝晩は電気ストーブを使っている。
今日は、畑に残っていた大豆を収穫し、トマトやナスも終わったので、すべて抜き取って片付けた。


用が無くなったので、動物除けの網も取り払い、あとは草刈りをして今シーズンの畑仕事はすべて終わる。
間もなく霜が降りるので、高冷地の露地栽培は10月までしかできない。


日暮れもだんだん早くなり、秋の夜長を持て余すこともあるが、今は椅子の座を編んでいる。
毎晩テレビを見ながら2~3時間やっているが、3日目でようやく1脚が編み上がる。
かなりテンションをかけて編み込むので、指や手のひらが赤くなり、まめが出来ることもある。


均等に力を入れて、正確な升目を作っていかないと見た目も悪いし、最後に片方のスペースが余ったり足りなくなることもある。
テレビに熱中して網目を間違えたり、ゆる過ぎたりしてやり直すことが度々ある。
こんな調子で編んでいるので、1脚完成するのに10時間ほどかかる。
残り3脚が仕上がる頃には、秋の夜長も終わってしまいそう。

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2009年『秋の高山祭り』

2009年10月09日 | セカンドルーム

台風一過、飛騨地方は目立った被害も無く、秋晴れの下に「秋の高山祭り」を迎えた。
お昼前に見物に行ってきたが、すでに周辺の駐車場は満車で、観光バスも次々と乗り込んできた。
お天気に恵まれたせいか、例年に比べて人出が多く、特に外人観光客の姿が目立った。
絢爛豪華な祭り屋台は、国の重要有形文化財に指定され、参道に並んだ屋台の曳き揃えや、からくり奉納をする布袋台にはたくさんの見物客が集まっていた。
今夜は宵祭りが開催され、各屋台に提灯がともされ、町を一巡してそれぞれの屋台蔵に帰っていく。
以前見物したときは、昼間の華やかさとは対照的に、暗闇の中の提灯の明かりが幻想的だったことを思い出す。
薄着で来たので、今日は賑やかな昼間の祭りだけで帰ることにした。

 スライドショーで「高山祭り」の雰囲気を味わってください。(上映期間1ヶ月)

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台風18号が飛騨地方を縦断した

2009年10月08日 | セカンドルーム

 

心配していた台風18号は、我が家に何の被害も残すこと無く去っていった。
「はさ干し」中の稲は冷たい雨に濡れはしたものの、風で倒壊することは無かった。
伊勢湾台風並みの超大型で、厳戒態勢が必要とテレビが度々報じていた。
伊勢湾台風の惨状も覚えているし、5年前に飛騨地方を襲った台風の被害の記憶も生々しいので、台風情報を聞くたびに緊張した。


飛騨地方も暴風、大雨、洪水警報が出ていたので、風で飛ばされないように板材を固定したり、外に出ていた物を片付けたり、犬を玄関の中へ入れたりと備えだけはした。
5年前は高山線や国道が山崩れで寸断され、増水した川では橋や鉄橋が流されて多くの集落が長期間孤立し、ビニールハウスが飛ばされたり、田畑が冠水して農家の被害も甚大であった。

テレビからは、レポーターが緊張した声で、海岸の波や街路樹の揺れる様子を報じていたが、言うほどの緊張感は映像から伝わってこない。
強引に水溜りに突っ込んだタクシーが立ち往生したり、古い建物や看板が倒壊した程度の映像を競って伝えているが、何となく芸能ネタレベルの報道のようだった。
被害に遭われた人には心から同情するが、過去の惨状を知っているだけに、「伊勢湾台風並み」にしては、被害がそれほど大きくなかったことは幸いだった。
飛騨地方では案ずる事も無く、超と名の付く台風も並であったのは、予報が良い方に変わったのだろうか。

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飛騨のきのこ

2009年10月07日 | セカンドルーム

  こんなに沢山採った人も(去年の10月)

飛騨地方では「こけ採り」の話題で賑わう時期になったが、例年のように山に入る人の姿も見かけないし、収穫も耳にしない。
飛騨では茸のこを「こけ」と言うが、卸売市場も「せり」に掛けるほどの入荷が無く、例年の15分の1程度の量で、市場は開店休業状態だと報じていた。
この時期は、稲刈りが終わった人たちが、旬の味を楽しんだり、冬の漬物の材料にしたり、副収入を得るため山に入る人が多い。

 松茸(去年の10月撮影
はしりの松茸が少し出たようだが、その後、こけ採り名人の自慢話やお裾分けにも預からない。
このままシーズンが終わるとか、台風の後に出てくるなど期待と不安交じりの話が飛び交う。


裏山で原木栽培をしている椎茸は、未だに姿を見せないし、「ほだ木」に雑茸が寄生してしまった。
今が最盛期のはずだが、こんな状態では今秋の収穫は期待出来ない。
「なめこ」は数本の「ほだ木」から、少し早めの「はしり」が出始めているが、まだ本格化していない。
なめこはこれから盛期を迎えるので、台風の後に冷え込みがあれば、もっとたくさん出てくるものと期待している。
自然環境が変わると、デリケートな茸類は何かと影響を受け易い。
温暖化や手入れをしない山が増えて、茸まで姿を消してしまうのかと、一喜一憂しながら様子を見ている。

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山里の「はさ干し」

2009年10月06日 | セカンドルーム

 

朝のうち小雨が降ったが、今日は農作業をするには支障の無いお天気だった。


昨日、稲刈りが終わった隣の田は、今朝からはさ架けを始めて夕方には終わっていた。
あとは1枚の田を残すだけだと、老夫婦はほっとした表情をしていた。
子供の頃からやっていたとは言え、仕事は速いし手際の良いのにはいつも驚かされる。
このおじいさんの立てた「はさ」は、台風が来ても倒れなかったと評判だ。
山に当たった風が吹き返す向きまで読みながら、通風と日照の最も良い位置で決めていくという。
何気なくやっているような仕事でも、長い経験と勘によって裏付けられているようだ。
稲刈りが終わってない田も残り少なくなり、終わった田んぼはいろいろな表情を見せてくれる。


脱穀が終わった田は、干しわらが人の姿のようで面白い。

 


「はさ干し」も1段から5段までさまざまだが、高いほどよく乾くが、はさ立てが難しいし、下から放り上げる人も要るので、この集落では3段が多い。
わが田は無難な2段にしたが、いつか5段に挑戦してみよう。

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今日の農作業

2009年10月05日 | セカンドルーム

 

今日の飛騨地方の天気は、予想に反して農作業日和となった。
農繁期の貴重な一日は、稲刈りや脱穀、干し藁の取り込みなどでどこも大童だ。
昨日は時間切れで出来なかった、「はさ干し」の雨覆いを取り付けた。
昨日の稲刈りの後遺症で、この程度の軽作業や、落ち穂拾いで腰を屈める度にあちこちの筋肉が痛む。在来農法を目指した米作り1年生は、多少は機械の力も借りなければと思ったりしている。


隣の田で稲刈りをしていた老夫婦は、数枚の田を連日にわたってやっている。


おじいさんがバインダー(稲刈り機)で刈り取った稲束を、おばあさんが数ヶ所に分けた場所に運んでいく。
今日は、はさ干しまでは出来なかったようだが、年季が入った人たちの仕事は手際も良いし、疲れを知らないかのようによく働く。
雨が降れば泥田になって、大変な作業になるので、あと数日間は天気がもって欲しい。

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山里の稲刈り

2009年10月04日 | セカンドルーム

 

今朝は5時前に名古屋を出て、高山へ向かった。
東海北陸道の「ひるがの高原SA」でようやく明るくなったが、気温が6℃で震えるほどだった。
天気予報によると、今日一日だけが晴天で、しばらくは天気も不安定で、台風の影響も出ると伝えていた。
稲刈りの時期に来ているので、この日を逃すことは出来ないと思って早出をした。

田んぼは猪に荒らされることも無く、黄金色の稲穂が大きく頭を垂れていた。


早速7時半から稲刈りを始めて、1時間で全体の4分の1ほど刈り取った。


10時半に、やっと半分以上終わったが、背中と大腿が張り、腰まで痛くなってきた。


午後1時に稲刈りはすべて終わったが、次は刈り取った稲を10株ずつ藁で束ねる作業がある。
教わった通りに結んだつもりが、「はさ」に架けるときに解けてばらばらになったのが結構出た。


稲を束ねる作業が終われば、それを天日乾燥するための「はさ」を立てる作業である。
これも教わった通りに立てたが、稲を掛け始めたら中心の丸太が傾いてきてしまった。
急遽応援を頼んで作り直しをしたが、縛り方が甘かったことと、支柱の角度が悪かったようだ。


稲束を掛け終わったのは、午後5時半を回っていたが、何とか日が沈む前にすべてが済んでほっとした。


後片付けを終えた夕焼けの帰り道は、体は固まってしまったが、心だけは弾んでいた。

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都会と山里のイベント

2009年10月03日 | セカンドルーム

 

先月は高山の岩滝小学校の運動会と、岩井神社の秋祭りに行き、今日は孫が通う都会の幼稚園の運動会と「名古屋祭り」を見物してきた。
ビルの谷間の幼稚園も園児の何倍もの応援団で埋まっていたが、四方を山に囲まれた小さな小学校の運動会も、集落総出で盛り上がっていた。
今日の名古屋は、昨日までの雨がうそのように晴れ上がって、子供達の健気な演技や競技に、大きな拍手が園庭いっぱいに広がっていた。


我が家もママのお腹が大きく、パパも腰痛で親子リレーに参加出来ないので、小学生のおねえちゃんがピンチヒッターで懸命に走っていた。
場所は対照的に違うが、子供達のがんばる姿はどこで見ても感動的だ。


午後は、名古屋祭りで郷土の生んだ信長・秀吉・家康の「三英傑行列」を見物してきた。


今年で55回を数える観光祭りも、年々見物客が少なくなっていくようで、地元デパートが趣向を凝らして取り組んでいる割には盛り上がりに欠けていた。


以前は椅子やござを持ち込んで、早くから場所取りをしていたが、今日はどこでも自由に見物が出来た。

数百年の歴史に裏打ちされた山里の秋祭りは、静かな鎮守の森で厳かに執り行われる。
木立の中を鉦を打ち鳴らし太鼓を叩きながらの祭り行列は、年に一度の華やぎで集落全体が祭りと一体になる。
見物客は数えるほどしかいない伝統の村祭りとは比べるべくも無いが、都会の観光祭りは思い切り賑やかであって欲しい。

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「十津川警部シリーズを推理する」を読んで

2009年10月02日 | セカンドルーム

 

名古屋は朝から雨が降り続いている。
こんな日は高山の稲田が倒伏していないかとか、猪に荒らされていないかとかが気になるが、ここに居てはどうしようもない。


高山から連れてきた犬も、玄関先で寝そべったり伸びをしたりして、身を持て余している。
今日は予定も無く、一日空けておいたので丁度良い休養日となった。


読み掛けになっていた、もと仕事仲間が書いた「十津川警部シリーズ」を推理するを読み終えた。
友人知人でリタイア後に本を出版する人がいて、送って頂いた本が今回で5冊目となった。
これまでの人生やライフワークにしていたテーマ、私小説、ドキュメンタリーなど内容は様々だが、十津川警部シリーズは今まで読んだことが無いジャンルの著作で内容もユニークであった。
熱烈な西村京太郎ファンの著者は、「十津川警部シリーズ」の初期長編100作品に描かれる警察、人名、乗り物、駅弁、殺しの手口など15.000件近くの事物を集計・分析・ランキングし、推理を交えながらエピソードなどを紹介している。
会社退職後、1日4~5時間のペースで書き続け、10年を費やしたとのことである。
この力作に対して、西村京太郎氏からも高い評価を得て、刊行に際しては帯文も書いてもらっている。
十津川警部シリーズを丸裸にして、読者側から分析推理していく手法は、西村京太郎ファンならずとも興味津々の内容であった。
仕事以外ではちょっと不真面目?なところもあった著者が、ふつうの人にとっては何でもないことを真面目に取り上げて調べていく姿は、十津川警部の捜査に対する根気と執念を上回っている。
膨大なデータベースから何を読み取るかは、読者の推理力に委ねられるが、リタイアして身を持て余す人にはヒントになる著作であると思う。

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高山から名古屋へ

2009年10月01日 | セカンドルーム

 

いつも高山で留守番をしているユキ(柴犬)を連れて名古屋へ来た。
雪国育ちで暑さに弱いため、夏の間は連れてくることは無かった。
3ヶ月ぶりの名古屋は少し蒸し暑いが、冷えたタイルの上が気持ち良さそうだ。
名古屋に来ると、犬の世話は家人に任せて、飼い主はあちこちを飛び回っている。


名古屋郊外に住んでいる友達と落ち合って、近くを案内してもらった。
秀吉と家康が戦った長久手古戦場を散策して、お洒落なレストランでフランス風ランチを食べた。

 
その後、旧万博会場付近をドライブして、瀬戸まで足を伸ばし「陶磁資料館」を見学してきた。
広大な敷地の中に、陶磁器に関する展示室や作陶体験館、古窯館などが点在している。
屋内外とも静かな雰囲気で、作品を鑑賞する以外にも建物のデザインや庭園など見所がたくさんある。
施設の中に「陶翠庵」という茶室があり、好みの作家の茶碗で薄茶とお菓子を頂いて、珍しく健康で文化的なひと時を過ごしてきた。
がらっと変わって、ネオン街が得意な仲間と落ち合って、これから夜の部へ。

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