最低気温が5℃前後、最高気温も10℃台になり、山里は一挙に秋が深まってきた。
朝晩の寒い時だけ電気ストーブを使っているが、ぼつぼつ薪ストーブで本格的な暖房が必要になってきた。
毎年夏場にやっていた薪割りが、今年は米作りに追われて出来なかったので、今日は久しぶりに再開した。
先日山から下ろしておいた楢の丸太を、チェンソーで35センチほどの長さに伐り、斧で手ごろな大きさに割っていく。
エンジンで駆動するチェンソーは振動が激しいので、白蝋病を予防するため防振手袋と、怪我を防ぐため安全靴が欠かせない。
結構危険な道具なので、素人は2時間以上使用しないほうが良いと言われている。
薪割り用の斧は鈍角の重いのと、鋭角の軽いのを使い分けている。
節のある木や太い木を割るときに鋭角の軽い斧を使うと、刃だけが食い込んで割れないし、刃を抜くのに一苦労する。
鈍角の斧は持ち上げるのに力は要るが、スパッと気持ちよく割れる。
木にはポイントがあって、そこを狙って斧を打ち込めば割れるが、外せば手に衝撃がくるだけで木は割れない。
経験と勘が頼りなので、場数を踏む以外に習得する方法は無いようだ。
チェンソーは、堅い楢材などを伐るので、度々研がなと切れ味がすぐ落ちてしまう。
研ぎ方の巧拙で切れ味がぜんぜん違うので、いろいろ試しているがいまだに会心の研ぎが出来ない。
コツは教わったが、これも勘と経験の世界で、一朝一夕ではおぼえられない。
しばらくはチェンソーで伐る、鋸歯を研ぐ、斧で割る、一輪車で運ぶ、薪置き場に積むの作業が続く。
今シーズンに使う薪は、既に乾燥して軒先に積んあるので、今年は余裕を持って来シーズンの準備が出来る。