こんなに沢山採った人も(去年の10月)
飛騨地方では「こけ採り」の話題で賑わう時期になったが、例年のように山に入る人の姿も見かけないし、収穫も耳にしない。
飛騨では茸のこを「こけ」と言うが、卸売市場も「せり」に掛けるほどの入荷が無く、例年の15分の1程度の量で、市場は開店休業状態だと報じていた。
この時期は、稲刈りが終わった人たちが、旬の味を楽しんだり、冬の漬物の材料にしたり、副収入を得るため山に入る人が多い。
松茸(去年の10月撮影)
はしりの松茸が少し出たようだが、その後、こけ採り名人の自慢話やお裾分けにも預からない。
このままシーズンが終わるとか、台風の後に出てくるなど期待と不安交じりの話が飛び交う。
裏山で原木栽培をしている椎茸は、未だに姿を見せないし、「ほだ木」に雑茸が寄生してしまった。
今が最盛期のはずだが、こんな状態では今秋の収穫は期待出来ない。
「なめこ」は数本の「ほだ木」から、少し早めの「はしり」が出始めているが、まだ本格化していない。
なめこはこれから盛期を迎えるので、台風の後に冷え込みがあれば、もっとたくさん出てくるものと期待している。
自然環境が変わると、デリケートな茸類は何かと影響を受け易い。
温暖化や手入れをしない山が増えて、茸まで姿を消してしまうのかと、一喜一憂しながら様子を見ている。