今朝早く、名古屋を出て高山へ向かった。
東海北陸道は、珍しく混雑していて高鷲IC手前で6キロの渋滞だった。
紅葉見物で、高山や白川郷方面に向かう観光バスや乗用車が、のろのろ運転で連なっていた。
いつもより少し時間は掛かったが、午前中に家に着くことが出来た。裏山の紅葉もかなり進んで、風に落ち葉が舞っていた。
午後から林業関係の会合と「有害鳥獣供養碑」の除幕式が、公民館で行われたので出席してきた。
鳥獣害対策に関する説明が高山市の職員からあったが、猪は既に700頭以上捕獲され、昨年の514頭を上回っているとのことである。
最近は、日本鹿による被害の増加や、下呂あたりで見かけるようになったハクビシンの北上も心配されると説明していた。
この集落でも田畑の被害が多発して、囲いや罠で防ぎながら、猪100頭、熊3頭が既に捕獲されている。
毎年かなりの数の鳥獣が駆除されるので、それを弔うための供養碑が建立され、その除幕式と法要が行われた。
無益な殺生を嫌う人たちも、被害の多さに自衛策を講じているが、その犠牲となった動物たちを供養する心も忘れていない。
20人足らずの除幕式で、町内会長と一緒に前国土交通相が白い幕を引いていたのは、今の野党の姿を象徴するようで印象的だった。
寺から住職を呼んで法要もしめやかに行われ、猟友会、森林組合、小学校長、市会議員などが焼香していた。
どこの山間部も、過疎高齢化で耕作放棄地や荒れた山林が増え、人と動物の住み分けが難しくなっている。
のどかな山里で、駆除と供養の繰り返しが無くなる日を願うのは、無理なことだろうか。