●基本的に読解力が減った。
というのも病人だからである。
お
●しかし、だ。
●挑戦しましたよぉ。内田 樹 著『寝ながら学べる構造主義』を読みましたよ。
しかも「寝ながら」読んでみた(病人だからね)。
●中高生諸子におかれては難しい本やもしれない。この私でも着実に読み進めるために6ページ読んでは3ページ戻りという感じで読んでいる部分も結構あったのだ。
●しかし、現代文の評論文のように難解な文章(実際、本書は入試にしばしば出ている)が延々と続いているなぁと思えるひとにも挑戦してほしい本である。
100メートル競走の選手が100メートル以上の距離を練習で走っているように、評論文を読み続ける知的な走力も入試に必要だ。いや、本当は入試関わらず必要だ。
●それにしても「寝ながら」というのが最適であるのはわかるけど、気楽に構えず読める入門書の適例なんだけど、ちょっとこの題名はもったいないなぁ。おいらなら「構造主義英雄伝説」とでも名付けるかも。
●ちなみにこの本と比較する本としては橋爪大二郎『はじめての構造主義』を出さなくてはいけないんだが、断捨離で(というか二度の引っ越しで)どこかに消えた。こちらも面白い本だよ。アプローチの仕方が全然違うし。できれば両方読むべし。
エドマンド・リーチについて『はじめての構造主義』で触れていたっけ。エドマンド・リーチで構造主義を活用していた身としてはいないのが、さみしいのである。
●ついでに言っておくと交易として「日本書紀の斉明天皇6年(660年)」と「天照大神と須佐之男命の誓約」を構造主義的に料理できないかと大学4年生のころ考えていたのだ。周りがとめたからやめたけど。
●閑話休題。
●なぜに『英雄伝説』と名付けたいかというと『銀河英雄伝説』なみに魅力のある思想・哲学上の偉人たちがでてくるからだ。まぁ、『英雄列伝』でもいいんだが。
●マルクス、フロイト、ニーチェ、ソシュール、フーコー、バルト、レヴィ=ストロース、ラカンとまぁ豪勢な人物をとりあげているのだ。
●中高生ならこれで思想かぶれになれる。十分になれる。ニーチェかっこいいとか言えるようになる。
●一度は難解なものをわかったふりをしなくては健全な大人になれない(んじゃないかと思う)。
●まして内田樹氏である。わかりやすい具体例、比喩が多いおかげで難しいことを意外と(そう意外と)わかりやすく説明してくださっている。
●たとえば「エクリチュール」の例の出し方はさすがだし、狂言の『ぶす』、『こぶとり爺さん』の活用も絶品である。どこに書いてあるかは読んでのお楽しみとして君たちにとっておこう。
●本の比較的冒頭に構造主義のタネあかしとして次のような部分がある。
「私たちはつねにある時代、ある地域、ある社会集団に属しており、その条件が私たちのものの見方、感じ方、考え方を基本的なところで決定している。だから、私たちは自分が思っているほど主体的にものを見ているわけではない。」(25頁)
ここに至るまでの思想界の英雄たちが動いているさまを見事に書いている。
●書店で見かけたら、まだ難しいだろうけど、思い切って買って読んでみよう。
6ページ読んだら3ページ戻りながらでいいからさ。
というのも病人だからである。
お
●しかし、だ。
●挑戦しましたよぉ。内田 樹 著『寝ながら学べる構造主義』を読みましたよ。
しかも「寝ながら」読んでみた(病人だからね)。
●中高生諸子におかれては難しい本やもしれない。この私でも着実に読み進めるために6ページ読んでは3ページ戻りという感じで読んでいる部分も結構あったのだ。
●しかし、現代文の評論文のように難解な文章(実際、本書は入試にしばしば出ている)が延々と続いているなぁと思えるひとにも挑戦してほしい本である。
100メートル競走の選手が100メートル以上の距離を練習で走っているように、評論文を読み続ける知的な走力も入試に必要だ。いや、本当は入試関わらず必要だ。
●それにしても「寝ながら」というのが最適であるのはわかるけど、気楽に構えず読める入門書の適例なんだけど、ちょっとこの題名はもったいないなぁ。おいらなら「構造主義英雄伝説」とでも名付けるかも。
●ちなみにこの本と比較する本としては橋爪大二郎『はじめての構造主義』を出さなくてはいけないんだが、断捨離で(というか二度の引っ越しで)どこかに消えた。こちらも面白い本だよ。アプローチの仕方が全然違うし。できれば両方読むべし。
エドマンド・リーチについて『はじめての構造主義』で触れていたっけ。エドマンド・リーチで構造主義を活用していた身としてはいないのが、さみしいのである。
●ついでに言っておくと交易として「日本書紀の斉明天皇6年(660年)」と「天照大神と須佐之男命の誓約」を構造主義的に料理できないかと大学4年生のころ考えていたのだ。周りがとめたからやめたけど。
●閑話休題。
●なぜに『英雄伝説』と名付けたいかというと『銀河英雄伝説』なみに魅力のある思想・哲学上の偉人たちがでてくるからだ。まぁ、『英雄列伝』でもいいんだが。
●マルクス、フロイト、ニーチェ、ソシュール、フーコー、バルト、レヴィ=ストロース、ラカンとまぁ豪勢な人物をとりあげているのだ。
●中高生ならこれで思想かぶれになれる。十分になれる。ニーチェかっこいいとか言えるようになる。
●一度は難解なものをわかったふりをしなくては健全な大人になれない(んじゃないかと思う)。
●まして内田樹氏である。わかりやすい具体例、比喩が多いおかげで難しいことを意外と(そう意外と)わかりやすく説明してくださっている。
●たとえば「エクリチュール」の例の出し方はさすがだし、狂言の『ぶす』、『こぶとり爺さん』の活用も絶品である。どこに書いてあるかは読んでのお楽しみとして君たちにとっておこう。
●本の比較的冒頭に構造主義のタネあかしとして次のような部分がある。
「私たちはつねにある時代、ある地域、ある社会集団に属しており、その条件が私たちのものの見方、感じ方、考え方を基本的なところで決定している。だから、私たちは自分が思っているほど主体的にものを見ているわけではない。」(25頁)
ここに至るまでの思想界の英雄たちが動いているさまを見事に書いている。
●書店で見かけたら、まだ難しいだろうけど、思い切って買って読んでみよう。
6ページ読んだら3ページ戻りながらでいいからさ。
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