kotoba日記                     小久保圭介

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涙、宇宙の子、ツバキノオジ

2007年02月20日 | 生活
わしらは、
宇宙の子じゃあ、
と、ツバキノオジは
言った。
涙を流したあとに。

陽、あたたかきなり。
際に
 わいらは立っていた。



宇宙の子は、
海の子だ。

無風の風がわいらの前を、
通り過ぎていくけれど、
わいらは立っていた。
陽、あたたかきなり。
わいらは宇宙の子じゃあ。

ツバキノオジとわいは、
際に立って、無風の風がやむのを待っていた。
涙を浮かべて、
青い空を見ていた。
涙を浮かべて、
陽の下にいた。

わいらは宇宙の子じゃあけん、
と胸に書き続けた。