柳の木です。
もうすぐ、この柳の木とも、さようならです。
この木に、僕もオジも助けられました。
暑い時に、木の下にいると、
本当に涼しかったのです。
今は冬ですけれど、
「葉が出てきている」
とオジが言うので、
見ると、確かに、てっぺんあたり、
少し、葉が出ています。
今は裸木に近いのですけれど、
柳の葉は、冬でも、チャンスさえあれば(あたたかい時)、
葉を出します。ずっと見ていたから知っています。
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Aさんが昇天したばかりのメジロを見せてくれました。
手に乗せてみると、案外、重かったです。
一ヶ月ほど前、オジと発見した瀕死のメジロとは、
違うだろう、と3人の見解は一致しました。
外傷でしょう、とAさん。
都会には窓のビルがたくさんあって、
Aさんが、
「野生のメジロは、どこかに当たったんじゃないか」
「窓かもしれませんね」
とオジ。
以前、車に当たったのか、道で昇天した鳩を、
木の下まで持って行くとき、
初めて鳥を持ちました。
その時、鳩の軽さに驚きました。
骨は空洞になっている仕組みで、
餌も飛んでいる時に、かなり未消化のまま、
ふんにして落とすらしいです。
速く、遠く、高く、飛ぶためだと思います。
未消化の種がふんとともに、地に落ち、
ふんを肥料に、発芽するのが、
植物と鳥との共生関係。
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午後、オジが、
通り過ぎる民を見て、
「寂しそうだな」
といいました。
「きっと寂しがりいじゃねえ」
と、わい。
「わいは、寂しくない」
と、わい。
「小久保君は、活字と遊んどおるけんなあ」
と、オジ。
「その通りじゃあ、オジ!」
と、わい、発す。
まったくもって、
その通りなのです。
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ペンキ屋さんが、
「popopon,pon」
と、歌っていたのを、
我々は聞きました。