
ハンバートハンバートの、
「さすらい記」
というアルバムを聴きました。
「おべんとう」、
という歌が入っています。
シンプルな歌詞ですけれど、
胸に響く歌です。
生活を歌った歌で、
こんなに美しい歌は、
久しぶりで、
何度も、
繰り返して、
聴きました。
「さめても、おいしい」
この歌詞は、
なんだろうと思います。
おべんとうは、
さめても、おいしい。
それだけしか、
この歌は歌っていません。
極めて、
平明にして、
源まで届く歌詞と声です。
ハンバートハンバート、
は、
全部、
と言ってよいほど、
ちゃんと聴いている僕が思うに、
「おべんとう」は、
真骨頂かもしれません。
「虎」という歌も、
好きです。
吉本ばなな著「キッチン」で、
カツ丼を運ぶシーンが印象に残っています。
あのカツ丼も、
きっと到着した時は、
さめていたんじゃないだろうか、
と、
小説の内容を忘れてしまったのですけれど、
きっと、さめていたはず。。
「さめても、おいしい」
という繰り返し歌うところで、
キッチンのカツ丼を、
思い出しました。