
晴
木、草に
「おはよー」とか「良い朝を迎えられた?」
とか言って、笑いながら通勤
ハトには
「ハーちゃん、おはよ!」
カラスには
「カーちゃん、おはよ!」
大音量で鳴く蝉には
「セーちゃん、頑張れ頑張れ!」
雀には
「スーちゃん、おはよ!」
自転車を漕ぎながら
左手で草にそっと触りながら
南へ向かう
大通りを二つ
過ぎたあたりで
この世に来た実感
すべてがいとおしく
汚れた電灯やビル
何もかもがいとおしくて
この世に来て
母から体を分けてもらい
飯を食い
大きくなって
風を感じる皮膚
太陽の光に照らされた万象を
見る目をいただき
車の音を聞く耳をいただき
言葉を書く指をいただき
体をもらい
名前をもらい
この世に来られたことに
奇跡とかそんな言葉じゃない
何だろう
この星のこの島国だという日本の中に
今
自分がいるという実感
『顕現』と鴎外先生にメールをしたけれど
顕現とも違う
何だろう
一分足らずの
最大級の多幸感
前も一度あった
あの時が初めて
今日が二回目
きっと魂と体が
世界と一体になったか
交流がマックスになったか
わからない
そして
現実的というか
社会生活者に戻る
一分足らず
ありがとうございます。
会社に労働場に着く報告電話をするとき
真上の青い空を見ながら電話
すると
空で明らかに
田川さんが満面笑み
三島さんも
小谷さんも
片原さんも
「それって悟りだよ! やばいよ! 呼ばれるよ!」
と淡々さんが驚いて、言う
「小久保さん、呼ばれちゃうよ! あかんて!」
「ええよ。呼ばれても。そしたらみんなを守ったるわい」
だいたい
悟りなんてあり得ない
道元だって
「悟って、修行、悟って、修行」
って言ってたじゃん
「選ばれた人」
と最近
いろんな人に
よく言われる
うーん
そうかな
わからん
ただ
実行するのみ
利他はまだはじめたばかり
たくさんしなきゃ
神様に怒られる
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こないだ
山本さんの机の上の
干し梅で塩分補給
おいしい
翌日
山本さんに
「あれ、干し梅いただきました。ありがとうございました!」
と言うと
「おお、ええぞ。うまいやろ? やるわ」
と言って
あとから休憩所に戻ると
干し梅が袋ごと
わたしの席に置いてあった
ありがとうございます。。。
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五輪でわかる
日本外の事
女性差別に厳しい諸外国
いじめ(これは暴力と言い方を変えた方が良い、早急に)の
文化に対する日本への強烈な批判
障がい者差別に激しく抗議する諸外国
ジェンダーに遅れをとる日本列島
外国人の目で見る
これが客観だ
数えただけでも
日本の民主主義は
未だ根付かず
封建的なものを黙認する
五輪でわかる
日本の恥
ただ
マスクをする文化は
評価されて良い
このパンデミック状況下では
なおのこと