経済産業省が、折り曲げ可能で薄くて軽い次世代太陽電池「ペロブスカイト型」を2040年度に累計で20ギガワット弓程度導入する目標を掲げる方向で調整していることが11月25日分かった。
原発20基分の発電容量に相当する。
12月に改定案を示すエネルギー基本計画に反映する。
再生可能エネルギー導入拡大の切り札に位置付け、普及を支援する考えだ。
ペロプスガイド太陽電池の主原料であるヨウ素の日本の産出シェアはチリに次いで世界2位だ。
中国など特定国からの原料調達状況に左右されないエネルギー供給につながり、経済安全保障の観点からも期待が大きい。
東日本大震災以降、太陽光発電は急速に拡大し2023年度の発電量に占める割合は1割近くまで増えた。
ただ、現在普及するシリコン系太陽光パネルは、平地が少ない日本では拡大余地が小さくなっている。
一方、ベロブスカイト太陽電池は高層ビルの壁面やガラス窓、車の屋根などに設置できるのが特長だ。
積水化学工業が2025年度の事業化に向け開発を進めている。
本格的な普及は2030年代以降とみられている。
日本の太陽光パネルの世界シェアは2004年には5割程度を占めたが、巨額の補助金に支えられた中国メーカーに市場を奪われ、現在は1%にも満たない。
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