日本の2022年の国内総生産(GDP)が世界3位を維持したことが、国際通貨基金(IMF)の資料で分かった。
ドルベースで比較するため円安で目減りし、4位のドイツが肉薄した。
一方、人口が増えている5位のインドは急成長しており、2027年には日独を上回り3位となると見込んだ。
足元では中国やインドの伸びが目立つ。
ただ、1位米国、2位中国については予測した2028年までは順位は変わらず「米中逆転」はないとした。
2022年の世界のGDPは100兆2180億ドル(約1京3千兆円)。
日本は4兆2330億ドルで、前年より15%減少。
ドイツに1580億ドル差まで迫られた。
IMFは、各国中央銀行による急激な利上げの影響で、先進国は当面、成長が抑えられると予測。
2027年は日本が5兆770億ドル、ドイツが4兆9470億ドルで差が縮まると見込む。
円安がさらに進めば、逆転する可能性もある。
インドは年度ベース(4月~翌年3月)で試算。
先進国の2022年の成長率が2・7%だったのに対し、インドの2022年度は6・8%に達した。
2027年度のGDPは5兆1530億ドルと予測した。
国連によると、インドの人ロは今月末までに中国を抜き世界最多になる見通し。
若年層の割合も高く、成長が期待されている。
2022年に上位10位圏外だったブラジルは、2025年以降は8位と予想。
一方、2022年に8位のロシアは、2023年に10位圏外に転落する見込みで、ウクライナ侵攻に対する制裁の影響をうかがわせた。
米国、中国の2国と3位以下の国とはあまりにも大きな差。
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