東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出による風評対策として、東電は9月ごろから処理水でヒラメやアワビを飼育する試験を原発構内で始める。
安全性を確かめてほしい、という地元住民や漁業者からの要望を受けた。
東電は「社会の不安の解消や安心につなげたい」としている。
政府と東電によると、処理水の放出について地元に説明するなかで、「専門的な言葉より、魚を飼って影響がないことを実証して」といった意見が多く出た。
専門家に助言を仰ぎ、福島県沖の近海で捕れて飼育もしやすいヒラメとアワビでの試験を決めた。
3月、ノウハウを得るため、海水で飼育を開始。
9月ごろからは、汚染水から大半の放射性物質を除去し、海水で薄めてトリチウム濃度を放出時の基準(1リットルあたり1500ベクレル)と同程度にした水と通常の海水でヒラメ約600匹とアワビ約600個を飼育する。
それぞれの水槽の生育状況を比べ、体内のトリチウムなどの濃度を分析する。
試験の様子を撮影し、ウェブサイトで常時公開する。
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