気象庁は12月25日、今年の天候まとめ(速報値)を発表し、11月までの日本の平均気温が、平年(1991~2020年の平均)を 1・64度上回つたと明らかにした。
これまでの最高は昨年のプラス1・29度で、2年連続で過去最高となることが確実となった。
気象庁の担当者は「異常な高温だったと言える」と述べた。
12月22日までのデータでは、北海道と北陸を除く全ての地域で平均気温が歴代1位となり、平年との差が最も大きかった東北はプラス1・8度。
地点別では12月20日時点で全国153のうち8割近い118地点で歴代1位となった。
1898年の統計開始以降、昨年までの平均気温の上位5年を2019~2023年が占めており、気温の上昇傾向が続く。
日本近海の海面水温も‥11月末時点で平年より1・46度高かった。
1908年の統計開始以降最高だった2023年のプラス1・2度を上回る見込み。
気象庁によると、温暖化で気温が底上げされていることに加え、今年は偏西風が平年より北寄りを流れるなどしたため暖かい空気に覆われやすく、夏(6~8月)が過去最高タイ、秋(9~11月)も過去最高の平均気温となった。
地点別では、12月20日時点で仙台市や水戸市などで平均気温が平年を2・2度上回った。
他に岩手県大船渡市と福島県会津若松市で2・1度高かった。
年間の降水量は東日本太平洋側と沖縄・奄美でかなり多かった。
春と夏にかなり多かった東海では1946年の統計開始以降で1位になった。
北日本を中心に高気圧に覆われやすく晴れた日が多かったため、年間日照時間は北日本でかなり多く、東-西日本で多かった。
台風の発生数は26個で、平年(25・1個)並みだった。
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