三菱UFJフィナンシャルグループが2017年度中に、独自の仮想通貨「MUFGコイン」を一般向けに発行する方針を固めたことが1月3日分かった。
決済や送金の利便性を上げ、ITを積極的に活用する若者ら新たな顧客を開拓する。
独自に仮想通貨を一般向けに出すのはメガバンクでは初めて。
みずほフィナンシャルグループも仮想通貨の実証実験に着手しており、同様の動きが他の国内金融機関に広がる可能性がある。
三菱UFJは2017年初めにもグループの社員らを対象にMUFGコインを発行して国内送金などをできるようにし、その後、一般向けに開放する。
MUFGコインを用いれば、スマートフォンで簡単に割り勘ができたり、安く早く送金できたりするようになる。
ウォレットと呼ばれるコイン用口座の開設もスマホで可能にする。
仮想通貨の規制と利用者保護を目的に2017年春ごろに施行される改正資金決済法を踏まえた上で、1MUFGコイン=1円の交換業務も始める。
新たに現金自動預払機(ATM)を開発し、コインを法定通貨で引き出す構想もある。
コンビニのポイントをMUFGコインに交換できるようにするなど、他企業と提携したサービスも行うアイデアも浮上している。
三菱UFJは低コストで送金ができるといった利点から仮想通貨に着目。
代表的な仮想通貨であるビットコインの取引所の運営企業に出資するなどの取り組みも進めている。
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