世界最大の家電見本市「CES」が1月5日、米ラスベガスで開幕する。
自動運転の実現に向け技術開発を急ぐ自動車大手が展示に力を入れており、家電から主役の座を奪う勢いだ。
目覚ましい進化を遂げる人工知能(AI)関連の出展も注目を集める。
日産自動車はカルロス・ゴーン社長がCESでは初となる基調講演を行い、自動運転に関する取り組みをアピールする。
トヨタ自動車はAIで車と人が「対話」するコンセプト車を出展する。
10年ぶりに出展するホンダは自動運転に加え、人の感情に反応するAIを搭載した電気自動車(EV)のコンセプト車「Neuv(二ユーヴィー)」を披露する。
海外勢では米フォード・モーターも新型車を公開する。
家電メーカーも従来の枠を超えた出展を工夫する。
パナソニックはスポーツスタジアムで観客に情報を提供する透明なスクリーンや、自動運転を想定した車内空間など、成長を見込むエンターテインメント市場や自動車向けの機器をPRする。
高級映像機器の開発に力を入れるソニーは、画面の明暗や色の濃淡を際立たせる映像の高画質化技術「ハイダイナミックレンジ(HDR)」に対応したテレビやカメラを出展する。
日本電産は得意のモーター技術とAIを組み合わせた惑星探査ロボットや小型無人機「ドローン」のデモ機などを展示する。
韓国のサムスン電子やLG電子なども最新のテレビや白物家電を出展する。
経営再建中のシャープと東芝は業績回復に専念するため出展を見送った。
CESは1月8日まで。
過去最大規模の3800社以上が出展し、約16万5千人の来場者を見込む。
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