ふりーまん師に家に宿泊した翌日、師と翁と自分で比叡山にトレッキングへ行くことになった。ふりーまん師のトレッキングシューズを借りて。
目的地がどこなのか。道筋も、トレッキングの難易度もよく分からず、出発した。自慢じゃないけど、山登りは高尾山に2度登っただけ。でも、深田久弥の「日本百名山」は読了している。歩き始めて、数十分、いよいよ山の入口に差し掛かった頃合いだろうか。山門が見えてきた。
「赤山禅院」というらしい。
既にこの辺り、なんだか幽玄な雰囲気すら感じる。さすが京都。
「赤山禅院」は延暦寺の塔頭らしい。創建は888年である。
その山門の手前に、なんだか記念碑らしきものが見える。トレッキングをはじめて、十数分、早くも一つ目の記念碑だ。
なになに? 刻字すら読めない。漢字は崩して書かれていて、銅板の劣化もあって、全く判読できない。
後で調べると、「我邦尚歯会発祥地」と刻まれているらしい。理解できるのは、発祥地だけである。
更に後日調べると、日本において尚歯会がこの地で発祥したとのこと。Wikipediaによると、尚歯会とは「最高齢の主人を含む7人の高齢者が招かれ、あるいは集まり、詩賦、あるいは和歌を作る、音楽歌舞の遊宴である」と記載されている。中国の白居易という人が起こした会を倣って日本でも始めた。それが877年のこと。その主催者は南淵年名という大納言の官職まで務めた人である。
「尚歯会」について調べると、ネット上で、敬老会と記載している人がいるが、それだけでは説明不足。実際は詩賦、和歌を作ることが目的であり、7人の重鎮が招かれる形式を待った会である。
「赤山禅院」が創建される以前、この山門の場所には、南淵氏の山荘があったらしく、その別荘で「尚歯会」が行われた。
今から約1150年も前のこと。気が遠くなりそうな昔の出来事である。
ちなみに大河ドラマ「光るきみへ」の清少納言が生まれるのは90年後のこと。平安時代も長いのだ。
ふりーまん師がよくいうのだが、洛中より外は物の怪か出ると言われた時代。南淵氏の山荘は怖くなかったのだろうか。
そんな昔のことを記念碑にしたのは昭和51年で、ごくごく最近になってから。植木光国務大臣の名が碑文に刻まれている。ということは記念碑は国が建立したのだろうか。
実は今回、この「赤山禅院」の山門はくぐらず、踵を返して比叡山に分け入った。
歯会という文字だけは見てたから、「歯」関連のなんかの能書きかなとか思ってたんだけど、全然違ってたなあ・・・。
赤山禅院開創より前に、こんな郊外に山荘(別荘)を作ってる公家がいたんだな。驚きだよ。
なお、調べると村落として形成されたのは室町時代後期というネット記事があったから、平安時代はほとんど野原か森って感じの田舎だっただろうから、物の怪出放題な感じだったんじゃないかな。
まあけど、物の怪より人間が一番怖いからね。大納言もその人間のしがらみから一息つくために田舎に山荘作ったのかもね。
一応、尚歯会の発祥を語呂合わせにしてタイトルにしたんだけど。結構気に入っているんだけど、どうかしら。
ところで、師が見つけたショッカーのアジトもすごいね。SECOM入れてるショッカーってどうなんだ?
すごいよ、京都。
今度は赤山禅院と修学院の御所に行ってみたいな。
なお、歴史的なものの調査については、趣味の人の文献調査力とか考察とかも凄かったりするよね。平安時代のこの辺りの歴史とかも改めて調べると、近くにある鯖街道との関連とか、寺社仏閣とか、瓦窯の遺構とか、更には縄文時代の古墳まで、色々調べてSNSに上げてる人がいて面白かったよ。
なお、なかなかイケてる年号語呂合わせに師が使った「はんなり」だけど、残念ながら今はもう、誰もはんなりとか言わなくなってるなあ・・・。京都人でも若い人は意味すらわからんかもしれないよ。
近所の子供達とかも京都弁が薄まってきて「〇〇でさあ」とか言ってたりするし。親が関東の人なのかな。若い人達は親世代も含めて、どんどん方言がなくなってきてるよ。
あとショッカー基地には秘密がある様子。ただ、場所が京都だからってことじゃないみたいだ。
赤山禅院は、紅葉時期はメッチャ綺麗だし、神仏習合の形が残ってて宗教施設的にも面白いから是非。修学院離宮は予約制だから、なかなか敷居が高いかもね。
ところで師は、俺が大好きな詩仙堂は行ったことあったっけ?あそこも歩いていけるし、今度はあの辺りを回ってみようか?
ショッカー基地に秘密?
気になるね。でも、深追いするとヤバくなったりしないの?
京都弁が薄まっているという話しだけど、今京都を舞台にした小説を読んでいて、京都の花街言葉になじみのない自分にとってものすごく読みにくい。
昭和25年頃の話しなんだけど、師が子どもだった頃も、その当時の人から見たら、薄まってると思ったていたと思うよ。
まぁ、言葉は変わるから。
関東人が、何故かエセ関西弁を喋るのも、自分としては気になるね。
詩仙堂はないし、どういう場所かもしれないよ。
今年は詩仙堂と赤山禅院か。
翁も行けるかな。