
恐山温泉は境内にある掘立て小屋の温泉ばかりにスポットが当たるが、実は吉祥閣の裏手側にも温泉がある。しかも、そこに至るまでの道すがら、地面に穴が幾つも開いていて、そこからは温泉が湧き出ていたりするのだ。そんな光景はなかなか見られない。
そんな「花染の湯」に行ってみると先客がいた。
「こんにちは」と挨拶をすると、どうやら地元の方らしい。毎日、「花染の湯」に来るとのこと。
「ここは混浴でさ。たまに近所の女子高生も来てるよ」。
にわかに信じられない話しだ。家族でも裸は見られたくないんしゃないかな。と思ったが、口にするのはやめた。
境内は入園料が取られるが、ここは地元の方はフリーパスなのかな。
恐山温泉はいずれも泉質が違うが、「花染の湯」はこれまでの境内にある温泉とはまた一味違う。
源泉は「恐山5号泉」。pH2.7。翡翠色した湯の色は若干薄い。色は薄いが、マイルドではなく、湯に入ると肌がピリピリする。やっぱ強い。
しかし、JKはともかく、女性が本当に入ってきたらどうしようと一抹の不安を覚える。果たして、その時平常心でいられるだろうか。例えば、下半身が反応して、手ぶらなのにタオルが落ちなくなっちゃったりとか。いかん、いかんそんなことは起こり得ない。ましてや、お寺さんでそんなを考えるなんて。
翡翠色は薄いが、秘湯感はこの小屋が一番強い。地元の人がいるというのもいい。まさに本州最果ての地。
恐山、まさに恐るべし。
まあ、盗撮とか覗きとか商売にするやつや、混浴に入る男も超悪質なのが増えてきてるみたいだし、大体が若い人はそもそも恥ずかしくて入れないだろうから、混浴をなくしていくのはしょうがないよね。
水着で入るパターンも、抵抗ある人もいるだろうから、ゆったりした湯浴み着みたいなのを一般的にして、洗い場は男女別、風呂は家族とかカップルで男女ともに入れるっていう、今風な風呂が増えていくのがいいのではなかろうかと個人的には思うけど。
施設が大規模になってしまうから、中々それも難しいんだろうねえ。
以前、箱根の「湯ねっさん」も行ったね。あそこは水着だったかな。家族で来たと思われる集団の娘さんの水着が透け透けで、自分も師も「え?」となったけど、覚えてる?
湯浴み着か。それはいいアイデアだ。
なお、師と箱根に行ったという記憶自体が、既にかなりおぼろげだったりする・・・。すまん、師よ。
千葉に海水浴に行った帰りに養老渓谷でひと風呂っていうのはまだ記憶にあるが。
千葉海水浴の帰りの温泉は、なんとなく覚えてるような気もしないでもないけど、言われないと思い出せない時点で、覚えていないと同じだなあ・・・。
あの事件て、そこかなぁ。
自分は「湯ねっさん」だったような。
師は千葉も覚えてないのか。
しかし、歳をとると記憶が曖昧になるんだね。もはや爺さんの領域だよ。
5月になったから、ホーリーバジルの種でもまくかね。