
緊急事態宣言発出から3日目、自分は東所沢にいた。本の発送業務である。この仕事にも納得いかなかったが、それはさておき。半日はかかるかと思った発送業務も意外に早く終わり、16時前には終わってしまった。今、会社の定時は16時半。駅まで徒歩20分はかかるから、丁度いいと言えば丁度いい。あ、いい機会だから、新名所になりつつある、サクラタウンでも行ってみるか。多分もう東所沢に来ることもあるまい。
しかし何故、角川は東所沢にこんなものを作ったのだろうか。様々な番組に紹介され、昨年の紅白歌合戦ではYOASOBIが歌った場所として一躍有名になった角川武蔵野ミュージアム。日本を代表する出版社と三流出版社が建てたボロい倉庫。そのコントラストに思わず苦笑せざるを得ない。そのサクラタウンには宿泊施設や食べ物屋さんもあるらしく、ちょっと冷やかしのつもりで出かけてみた。
東所沢公園を抜けると不思議な光景が広がっていた。異形の建物というべきか。巨大な岩の塊のような、不思議な建築物。
それを通り過ぎると、いくつかのショップが見えてくる。
おや、ビールの醸造所のようなものがあるぞ。近寄ってみると、確かにそこはブルワリーだった。
これは想定外の展開。これは一杯いっとかないと、多分後で後悔することになるな。多分もう東所沢には来ないだろうし。しかも、翌日から所沢市は蔓防でお酒の提供は自粛になる。
「さわいち&サクラブルワリー」という店舗。うどん屋とビールのコラボレーションだ。実はこの日、お昼を14時にとり、しかもカレーの大盛りを食べちゃったものだから、まだお腹いっぱいで。とりあえず、ビールだけにしておこうか。
広い店内、お客は自分一人。いくら平日とはいえ、それでは経営も厳しかろう。
「ビール飲めますか」。
一応、きいてみた。
男性の店員さんは、「飲めますよ。今日までですが」。店員さんの顔には深刻そうな皺が刻まれている。もしかすると、店長さんなのかもしれない。
検温と消毒を済ませ席に。すると、冷たいお茶が出てきた。きれいな薄緑。一口いただくと冷えてておいしい。もしや、これ地元所沢のお茶だったりして。
さて、ビールはと。
ほぅ。バイスビールがおすすめらしいが、一杯900円超。安くはない。この日はお昼ごはんも食べたし、この後は一杯飲むし。あまりお金を使いたくない。
一番安い「ネコパンチ」(770円)をチョイス。不思議なネーミングだが、どうやら小麦由来のエールらしい。
一杯はパイントほどの量もなく、ちょっと物足りなかった。ややエステル臭が漂うものの、確かに小麦の香りがする。ライトビールだが、悪くはない。
明日から、所沢は蔓防か。こうしてお店で飲めるのも、今日が最後。これから世の中はゴールデンウィークに入るのに、これでは商売あがったりだろう。
一杯で終了。いや、一杯だけで申し訳ない。
Suicaで支払って、次の店に向かった。
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