「ヒューガルデン」を飲み干して、「腹にたまるものでちょっと飲むかな」と店を出た。
恵比寿の町中華って言ったら、思いつくのは「吉兆」しかない。昔、1度だけ行ったことがある(「中華さすらひ」未収録)。恵比寿駅の大きなエスレーターを下って西口に。横断歩道を渡って、店に向かったが、「吉兆」はまだ準備中だった。確か、この先にも中華があったはず。その店、「天童」に行ってみると、なんと閉業していた。貼り紙がある。どうにもコロナウィルスの影響で閉業を決意したという内容だった。
なんだか、暗い気持ちになった。
さて、もう打つ手がなくなった。商店街の方をみて、町中華がなかったら、地元で食べるか。
商店街に中華はなく、最初の交差点を左に曲がる。すると、目の前に町が現れた。黄色い看板の店。昔から、あったっけ?この町中華の先に昔、「イレブン」というスナックがあって、よく通った。もう20年くらい前の話しである。
さて、その町中華、「大龍軒」に入ってみた。
厨房の周囲をカウンターが囲み、すくないながらも一応テーブル席も用意されている。そのテーブルには、金持ちそうなマダム2人が酒を飲んでいた。
さて、自分もまずは酒だ。
「チューハイ」から。
つまは、まずは「焼き餃子」(480円)で。「チューハイ」は多分、ビールメーカー系のもの。サーバーから注いでいた。でも、思ったよりも甘くなかった。「餃子」はかなり巨大。餡がたんまりと入っていてうまい。3個480円はお得かも。
厨房で無心で働くのは異国の方。南アジア系だと思うのだが、今一つ分からない。
「チューハイ」を立て続けに2杯おかわりした。内容量が少ないのだ。
さて、そろそろ〆るか。
〆はやっぱり「炒飯」で。
シンプルな玉子炒飯で、具材がほとんどない。味つけはほどよくて飽きがこない味。ボリュームもあって、食べ応えあり。酒は少ないが、料理は多い。
恵比寿に来る機会は多いから、この店は重宝しそうだ。もう少し、酒が充実していれば文句なしだが。
若いお兄さんとアジア系の方が店を回していました。まだまだ、安泰じゃないかと思います。