
今だからカミングアウトしよう。ボクはこの日、飛行機に乗り遅れてしまった。
そもそもエアチケットのコストを下げるよう社長に言われ、ジェットスターのチケットを手配したのだが、成田の離陸が6時15分。ボクは京成の始発に乗ったにも関わらず、予約したこの便に間に合わなかった。そう、物理的に無理だったのだ。成田に前泊しないと。
飛行機に乗り遅れたボクは夜便まで足止めをくった。おかげで出席しなければならなかった会議に出られず、ボクはほぼ12時間、成田空港で過ごした。
でも、その時間を利用して、大学のレポートを2本提出し、おふくろが暮らす施設を訪問することができたのだが。
ともあれ、夜に出発したLCCが新千歳に着いたのが19時50分。札幌に着いたのは21時頃だった。当然、会議は終わっており、ボクは翌日の会議に出席するために札幌へ来たのだった。
ホテルに着いて、早速夜の札幌に飛び出した。
効率よく、立ち飲みに行けるよう、「食べログ」にアクセスすると、3軒の店がヒットした。
いつの間に札幌の街に立ち飲みがこんなに増えたのだろうか。
その1軒目。「酔円」に向かった。
この店はさっぽろ駅の地下道から行ったのだが、非常に分かりにくい。
某ビルの地下にあるのだが、これを説明するのは非常に難しい。
店構えはこぎれいだ。だが、ここはかつて「味の笛」という店だった。そう、御徒町及び神田の名店、吉池が経営する「味の笛」と同じ店名である。
何故、店の名を変えたのは分からない。オーナーが変わったのだろうか。それともただのリニューアルなのだろうか。それにつけても、今の店構えは「味の笛」イズムではない。
だが、店の中を見ると、その名残を感じることができる。
会計と酒肴が店内セントラル方式である。つまり、レジに客が出向いて、酒肴と会計を行うのだ。レジには、様々な酒肴がラップに包まれて置かれている。客はそれを選んで温めてもらう。そこに出ていない酒肴はオーダーをする。まさに「味の笛」である。
ただ、ちょっと違うのは保冷器だけでなく、保温器がレジにあること。まさにハイテク。
御徒町の「味の笛」はほとんどのメニューがカウンターの出ているが、この店は作り置きをしていない。そこが大きく違う。したがって、ほとんどはオーダーだ。だから、レジでは番号札が配られる。
最も驚いたのが、生ビール。
サッポロではなく、アサヒが置かれている。スーパードライの「エクストラコールド」。
これが僅か380円。安い!通常のスーパードライはなんと295円である。
ボクはまず、この氷点下2℃の生ビールからスタートした。
酒肴は200円から。最も高いメニューが「特製カレー」の500円。
「ポテトフライ」200円。「コーンバター」250円、「アスパラベーコン」400円。
北海道らしい食材のメニューが見えるが、ほとんど東京の居酒屋メニューと変わらない。
その中から、ボクは「イカの一夜干」をオーダー。だって、ほとんどの客がこれを食べているからだ。
これがうまかった。イカらしいイカといったらいいだろうか。柔らかくて香ばしい薫りがする。
「味の笛」を確信したのは、日本酒の「越の白鳥」(310円)。緑色の一合瓶。これってまさに「味の笛」。
一方、東京と違うのはホッピー。小売り用の瓶、あの黄色地に茶色でホッピーのラベルが貼ってあるあれが出てくる。
まだホッピーの流通がないのだろう。
ボクはビールを飲み干して、日本酒に。
日本酒の品揃えは豊富。 その「越の白鳥」に。つまみは「焼うどん」(450円)で。
21時を過ぎても未だ混んでいる店内。札幌らしさはあまりないけど、気取ってなくていい。
それは、「味の笛」だから。
元々、「味の笛」の由来は、北海道の「西別川」が筒状の化石「味の笛」と呼ばれ、伏流水が更においしくなったことから由来している。吉池の鮭の加工場のそばを流れる西別川。まさに本場の味の笛。
味の笛の店名は御徒町の本店と偶然に同じか。「酔円」になって経営は変わったのか。今やそんなこと知る由もないが、「越の白鳥」の緑の小瓶は偶然じゃないだろう。
「味の笛」の地元版である。
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