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蔵前で仕事を終えた。さぁ立ち飲みに行くか。
候補は「ひととなり」。以前、定休日に行って外れたことがある。さて、今日はどうかな。嫌な予感がしたが、案の定だ。緊急事態宣言中は平日、休みとのこと。やっぱりな。相性が悪いお店はとことんついてない。
さて、行くあてがない。
ネットで調べるてみると、「イエロ」という店がヒットした。きいたことのない店だが、店名からして怪しい
店の前まで着くと、やはり睨んでいた通り、今時の店。白い提灯に「酒場」とある。一見、酒場には見えず、入るのに躊躇した。本当に立ち飲みなのか不安だったが、店はしっかり立ち飲みだった。
きれいな店舗だ。清々しさも感じさせる。
入店は16時40分。多分、一番乗り。
店員さんが近づき、「ウチは初めてですか?」と訊く。初めてだと答えると、店員はレクチャーをしてくれた。それによると、「イエロ」はレモンサワーと唐揚げのお店らしい。レモンサワーは3種類の割材に、4種類のテイスト。合計12通りのレモンサワーが味わえるとのこと。割材はキンミヤにクラフトジン、そしてクラフトウォッカの3種。テイストはプレーン、塩、スパイシーに蜂蜜の4種。キンミヤは市販されていない、35°のものを使っているとか。
まずは、キンミヤにプレーン(600円)の組み合わせからスタートした。
一杯600円は高い。けれど国産、瀬戸内のレモンを使った渾身の一杯はうまい。素材などを考慮するとこの値段は妥当かとも思う。あわよくばがぶがぶ飲みたいとも思うが、この極上の一杯なら致し方ない。
つまみは「ザワークラウト」(300円)。この「ザワークラウト」が感動するほどうまかった。一週間寝かせるという「ザワークラウト」、酸っぱすぎず、程よい味わい。いいつまみだ。
器は全て益子焼のものだという。というのも、どうやら店主は宇都宮ご出身とのこと。出来うる限り栃木県の素材を使用したお店作りに徹しているようだ。看板メニューの唐揚げも栃木の地鶏、「栃木いっこく野洲どり」。聞いたことない地鶏だ。
唐揚げは一個200円でロット2個から。唐揚げすきの自分としてはとりあえず3個オーダーしてみた。
しかし、これが予想外に旨かった。白出汁につけたという地鶏は柔らかく、ジューシー。身も大きく、1個200円はむしろ安いと思った。この唐揚げを食べる価値はある。あとは組み立てだ。
2杯目は「レモンサワー」の塩(600円)。うん、マルガリータっぽく、これもうまい。
17時を過ぎるとお客が続々入ってきた。女子2人組。立ち飲みに20代の女子。時代は変わった。その女子、ファッションの話題をしており、Bバリーについて語っていると店員さん、「昔、Bバリーの服を売ってました」と。
そうか、異業種からの立ち飲み参入か。だから、これだけコンセプトにこだわるのか。
「レモンサワー」3杯で1,800円。せめて一杯500円なら3杯飲んで、唐揚げ2個で2,100円。立ち飲み2,500円以内が信条の自分は、一杯600円なら2杯しか飲めない。そんな計算をしながら、いろいろ思案していたら、怪鳥からアドバイスが来た。
「太白楼」で「締めたら」。
そうか、それもいい。
これにて会計。「レモンサワー」2杯は不完全燃焼だが致し方ない。この店では2杯を大事に飲み、次に繋げればいい。ただ、この店の唐揚げは確実にうまい。だから、蔵前に来たときはまた必ず立ち寄ろう。そう思いながら、店を後にした。
おっさんでもそんなに敷居は高くないと思う。
「ひととなり」、またふられました。
そろそろ、飲めるんじゃない?