嵐山という地名をよく聞くが、じつはどういうところなのか全く知らなかった。
阪急電車に乗り、どこかで乗り換えをするらしいのだが、それすらも知らなくて、ボクたちは見事に乗り過ごし、向かいの席に座っていた若い女性に、「嵐山はもう過ぎてます」と教えてもらい、ようやく駅に着いたのが、お昼頃だった。
そこは観光地だった。
駅を降りた時点でもはや観光地臭かった。
しばらく桂川沿いを歩き、やがてこれまた観光地然とした茶屋が並ぶ一角に出た。
「湯豆腐」と店先に書かれていた。
そのたった一言が、その観光地然とした「いかにも」という店に入ってみようというきっかけだった。
ボクたちはお互い湯豆腐が好きだった。
お湯に豆腐を浮かべ、昆布だけが入るという湯豆腐。この深遠な食べ物のことで語り合ったこともある。
「嵐山亭」という、これまた「いかにも」という店の暖簾をくぐり、更に「いかにも」というおばさんに「湯豆腐」(850円)と瓶ビールを注文した。
「湯豆腐」が850円とはちょっと高い。これも観光地価格なのだろうか。
「嵯峨豆腐」。
京豆腐の原点は「森喜」という店にあると言われ、今流通する豆腐の原点はこの店にあるともいう。
その「森喜」の豆腐ではないが、嵯峨豆腐と呼ばれるその豆腐に口をつけると、やはりその瑞々しさにちょっとした驚きを覚える。
平生、ボクが食べるパックの豆腐などとは比べようもないし、そもそもそんなものと比較してはいけない。
ビールはスーパードライ。
湯豆腐のまろやかさに、この辛口はまぁまぁ合う。これがプレモルのようなビールだったら、一気に口の中がベタベタになってしまうところだった。
しかし、瓶詰めのスーパードライはまずい。
だが、「湯豆腐」とビール。これだけで十分だし、なんとも贅沢だ。
できれば、熱燗というのがよかったが、昼間からへべれけになるわけにもいかない。
そして、土鍋の「湯豆腐」を2人でシェアして食べる。
この幸福な時間がなんともいえない。
阪急電車に乗り、どこかで乗り換えをするらしいのだが、それすらも知らなくて、ボクたちは見事に乗り過ごし、向かいの席に座っていた若い女性に、「嵐山はもう過ぎてます」と教えてもらい、ようやく駅に着いたのが、お昼頃だった。
そこは観光地だった。
駅を降りた時点でもはや観光地臭かった。
しばらく桂川沿いを歩き、やがてこれまた観光地然とした茶屋が並ぶ一角に出た。
「湯豆腐」と店先に書かれていた。
そのたった一言が、その観光地然とした「いかにも」という店に入ってみようというきっかけだった。
ボクたちはお互い湯豆腐が好きだった。
お湯に豆腐を浮かべ、昆布だけが入るという湯豆腐。この深遠な食べ物のことで語り合ったこともある。
「嵐山亭」という、これまた「いかにも」という店の暖簾をくぐり、更に「いかにも」というおばさんに「湯豆腐」(850円)と瓶ビールを注文した。
「湯豆腐」が850円とはちょっと高い。これも観光地価格なのだろうか。
「嵯峨豆腐」。
京豆腐の原点は「森喜」という店にあると言われ、今流通する豆腐の原点はこの店にあるともいう。
その「森喜」の豆腐ではないが、嵯峨豆腐と呼ばれるその豆腐に口をつけると、やはりその瑞々しさにちょっとした驚きを覚える。
平生、ボクが食べるパックの豆腐などとは比べようもないし、そもそもそんなものと比較してはいけない。
ビールはスーパードライ。
湯豆腐のまろやかさに、この辛口はまぁまぁ合う。これがプレモルのようなビールだったら、一気に口の中がベタベタになってしまうところだった。
しかし、瓶詰めのスーパードライはまずい。
だが、「湯豆腐」とビール。これだけで十分だし、なんとも贅沢だ。
できれば、熱燗というのがよかったが、昼間からへべれけになるわけにもいかない。
そして、土鍋の「湯豆腐」を2人でシェアして食べる。
この幸福な時間がなんともいえない。
そんなに高くはないぞ師よ。観光地プライスとしてはむしろ良心的かもしれないよ。
名の通った京都の湯豆腐屋などに行くと、ちょっとした湯豆腐コースが数千円する。とか言いつつ俺、そんな湯豆腐食ったことないけど・・・。
ちなみに森嘉の豆腐は1丁400円もする。食ったことあるけど、俺の口が腐ってるせいか、上品な味わいすぎたのか、強い大豆の濃厚な味を感じることができず、値段の割にあっさりし過ぎでそれほど美味くはないなと思った記憶があるよ。
多分その上品さが美味さなんだろうけど・・・。
基本俺、豆腐の味がわからんのだと思う。だって、邪道豆腐である充填豆腐(豆乳をパックした後に加熱して冷やして豆腐にする製法。)が、味が濃くて美味いとか言ってるもんね。
そういうと、かなり湯豆腐って食ってないな。いい豆腐使って、いい昆布で出汁とって、削りたてのいい鰹節かけて食うとすこぶる美味いよね。
ま、小鍋ではあったから。
それほどの量はなかったんだけれど。
そうなんだよね。
豆腐も醤油も大量生産の製品ばかりに慣らされていて、本物を知らないからね。
次回は、「居酒屋鬼」で湯豆腐っていうのもいいかもなぁ。