季節はもう晩秋。しかし、居酒屋放浪記は未だ初夏を巡っている。何せ、7月の放浪は計24軒を数えた。これまでの最高記録である。
そこで、7月期の「居酒屋アワード」は前後期に分けて選出することにした。そうでなければ不公平である。一票の格差が大きくなる。
7月期前半戦の月間アワードはどの店に輝くか!
■居酒屋放浪記NO.0194 ~この店、お薦め出来ません~ 「福」(北区王子)
■居酒屋放浪記NO.0195 ~まさにできたて!~ 恵比寿麦酒記念館・ラウンジ(渋谷区恵比寿)
■居酒屋放浪記NO.0196 ~日曜日の競馬サロン~ 「とり薪」(大田区蒲田)
■居酒屋放浪記NO.0197 ~夏こそおでん!~ 「平澤かまぼこ」(北区岸町)
■居酒屋放浪記NO.0198 ~笑いもなく、和みもなく~ 「立呑 笑和」(北区王子)
■居酒屋放浪記NO.0199 ~まるで小料理屋のように~ 「立ちのみどころ えどや」(台東区上野)
■居酒屋放浪記NO.0200 - やる気あんのかっ!- 「立ちのみタイム いーぐる」(北区東十条)
■居酒屋放浪記NO.0201 - ヨドバシの脇に佇む拘りの店- 「旬味蔵 大八」(千代田区神田練塀町)
■居酒屋放浪記NO.0202 - とにかくワクワクするゼ!- 「鯉とうなぎのまるます家」(北区赤羽)
■居酒屋放浪記NO.0203 - 年中無休しかも朝10時開店- 「立ちのみ 大安 本店」(北区東十条)
■居酒屋放浪記NO.0204 - ここはバンコクか、それとも- 「マイスーパースターズ」(台東区上野)
■居酒屋放浪記NO.0205 -メトロポリスに白煙が昇る- 「鳥竹」(渋谷区道玄坂)
【煮込み オブ・ザ・マンス】
今回の「煮込み」にはコレ!いうキラリと光るものがなかった。
「煮込み」はやはり大鍋で作る方がより深い味わいが出る。文字通り、「煮込む」ことが重要だからだ。「煮る」だけならば、それは「煮込み」ではない。
その点「まるます家」の「煮込み」は「煮込み」の名前に相応しい。一方、アルミ鍋で温めていた「立呑み 笑和」のそれは迫力に乏しかった。味わいの面でも格段に差があったように思う。
一方、大鍋で作っているようにも見えなかったが、「鳥薪」と「煮込み」は一風変わっていた。味噌ベースでなく、醤油ベースのつゆだったからだ。モツの量も格段に多く、第一肉の鮮度が違っていた。さすがは、モツの専門店である。それに対して「まるます家」のそれはモツの量にいささか不満があった。味付けは申し分ない。非常に僅差だが、「鳥薪」の「煮込み」に軍配を挙げる。
【MV一品】
「鰻のかぶと焼き」(まるます家)VS「鳥鍋」(鳥竹)といっていい。
選ぶポイントは、このメニューのためにまたあの店に足を運びたい」と思うかだ。その点、両者ともその基準を満たしている。このメニューを食べるためにまた、両店とも足を運びたいと思う。
それは熟練の味である。
長年、この看板メニューをお客に出し、喜ばれてきたものである。伝統の味といってよい。両者とも戦後の闇市時代から培ってきた歴史の味だ。その点、後者は素朴な味わいが往時を偲ばせてくれる。その当時、この鳥の素朴な鍋がものすごいご馳走だったに違いない。その時代に思いを馳せながら軍配を「鳥鍋」にあげる。
【居酒屋アワード】
7月前半の居酒屋放浪は玉石混淆。ワーストはすぐに名前が挙がるが、ベストとなるとなかなか難しい。どれも甲乙つけがたい。
雰囲気の良さで言えば「まるます家」が断トツだ。居酒屋の活気をまさに体現できる好店だ。
「旬味蔵 大八」も雰囲気、料理共に悪くない。料理は素材にも気を配っており、こちらも月間アワードの資格は充分だ。
それに続くのが、「鳥竹」。渋谷を感じさせない大衆の匂いがプンプンしている。だが、最も大衆的な店を選ぶとするなら、やかり「まるます家」だろう。コの字カウンターに座る、あのワクワク感は群を抜いている。壁にぶら下げられた短冊メニューの多さについ目移りし、あれもこれもとつい夢想してしまうときめきは「大八」や「鳥竹」にはないものだ。朝9時からの営業という点もポイントは高い。
したがって、7月度の前半を飾るアワードは「まるます家」で決まり!
【立ち飲み部門】
一方の立ち飲み部門は「平澤かまぼこ」と「立ちのみどころ えどや」の一騎打ち。雰囲気、実績共に「平澤かまぼこ」で雌雄が決するかと思えたが、如何せん酎ハイのまずさがいただけなかった。薄い味に気が抜けた炭酸ソーダは、これまで飲んだ酎ハイの中で最もギブなものだった。
一方、「えどや」は今風な立ち飲み屋だが、気っ風のいいおばちゃんが頑張って切り盛りし、お店を活気付けていた。サービスもよく、なにしろ手作りの惣菜が安価で食べられる点がなによりいい。「立ちのみどころ えどや」に清き一票を投じる。
【ビールシェア】
サントリーの躍進が目立った。さすが、今年上半期とうとうサッポロを抜き、シェアで3位に躍進、ビール部門において悲願の黒字化をうかがう体制を整えたサントリーは勢いが違う!だが、一方でサッポロも負けてはいない。シェアでBクラスのこのメーカーが何故、大衆酒場に置かれているのか。この事情を我々は重く受け止め、しっかり理解しなければならない。しかし、キリンよ。頑張れ!
-7月単月-
サッポロ 4軒 36.4%
アサヒ 4軒 36.4%
サントリー 3軒 27.3%
キリン 1軒 9%
(注:対象となった店舗は11軒)
-今季通算-
アサヒ 10軒 34.5%
サッポロ 9軒 31%
サントリー 7軒 24.1%
キリン 5軒 17.2%
(N=29軒)
そこで、7月期の「居酒屋アワード」は前後期に分けて選出することにした。そうでなければ不公平である。一票の格差が大きくなる。
7月期前半戦の月間アワードはどの店に輝くか!
■居酒屋放浪記NO.0194 ~この店、お薦め出来ません~ 「福」(北区王子)
■居酒屋放浪記NO.0195 ~まさにできたて!~ 恵比寿麦酒記念館・ラウンジ(渋谷区恵比寿)
■居酒屋放浪記NO.0196 ~日曜日の競馬サロン~ 「とり薪」(大田区蒲田)
■居酒屋放浪記NO.0197 ~夏こそおでん!~ 「平澤かまぼこ」(北区岸町)
■居酒屋放浪記NO.0198 ~笑いもなく、和みもなく~ 「立呑 笑和」(北区王子)
■居酒屋放浪記NO.0199 ~まるで小料理屋のように~ 「立ちのみどころ えどや」(台東区上野)
■居酒屋放浪記NO.0200 - やる気あんのかっ!- 「立ちのみタイム いーぐる」(北区東十条)
■居酒屋放浪記NO.0201 - ヨドバシの脇に佇む拘りの店- 「旬味蔵 大八」(千代田区神田練塀町)
■居酒屋放浪記NO.0202 - とにかくワクワクするゼ!- 「鯉とうなぎのまるます家」(北区赤羽)
■居酒屋放浪記NO.0203 - 年中無休しかも朝10時開店- 「立ちのみ 大安 本店」(北区東十条)
■居酒屋放浪記NO.0204 - ここはバンコクか、それとも- 「マイスーパースターズ」(台東区上野)
■居酒屋放浪記NO.0205 -メトロポリスに白煙が昇る- 「鳥竹」(渋谷区道玄坂)
【煮込み オブ・ザ・マンス】
今回の「煮込み」にはコレ!いうキラリと光るものがなかった。
「煮込み」はやはり大鍋で作る方がより深い味わいが出る。文字通り、「煮込む」ことが重要だからだ。「煮る」だけならば、それは「煮込み」ではない。
その点「まるます家」の「煮込み」は「煮込み」の名前に相応しい。一方、アルミ鍋で温めていた「立呑み 笑和」のそれは迫力に乏しかった。味わいの面でも格段に差があったように思う。
一方、大鍋で作っているようにも見えなかったが、「鳥薪」と「煮込み」は一風変わっていた。味噌ベースでなく、醤油ベースのつゆだったからだ。モツの量も格段に多く、第一肉の鮮度が違っていた。さすがは、モツの専門店である。それに対して「まるます家」のそれはモツの量にいささか不満があった。味付けは申し分ない。非常に僅差だが、「鳥薪」の「煮込み」に軍配を挙げる。
【MV一品】
「鰻のかぶと焼き」(まるます家)VS「鳥鍋」(鳥竹)といっていい。
選ぶポイントは、このメニューのためにまたあの店に足を運びたい」と思うかだ。その点、両者ともその基準を満たしている。このメニューを食べるためにまた、両店とも足を運びたいと思う。
それは熟練の味である。
長年、この看板メニューをお客に出し、喜ばれてきたものである。伝統の味といってよい。両者とも戦後の闇市時代から培ってきた歴史の味だ。その点、後者は素朴な味わいが往時を偲ばせてくれる。その当時、この鳥の素朴な鍋がものすごいご馳走だったに違いない。その時代に思いを馳せながら軍配を「鳥鍋」にあげる。
【居酒屋アワード】
7月前半の居酒屋放浪は玉石混淆。ワーストはすぐに名前が挙がるが、ベストとなるとなかなか難しい。どれも甲乙つけがたい。
雰囲気の良さで言えば「まるます家」が断トツだ。居酒屋の活気をまさに体現できる好店だ。
「旬味蔵 大八」も雰囲気、料理共に悪くない。料理は素材にも気を配っており、こちらも月間アワードの資格は充分だ。
それに続くのが、「鳥竹」。渋谷を感じさせない大衆の匂いがプンプンしている。だが、最も大衆的な店を選ぶとするなら、やかり「まるます家」だろう。コの字カウンターに座る、あのワクワク感は群を抜いている。壁にぶら下げられた短冊メニューの多さについ目移りし、あれもこれもとつい夢想してしまうときめきは「大八」や「鳥竹」にはないものだ。朝9時からの営業という点もポイントは高い。
したがって、7月度の前半を飾るアワードは「まるます家」で決まり!
【立ち飲み部門】
一方の立ち飲み部門は「平澤かまぼこ」と「立ちのみどころ えどや」の一騎打ち。雰囲気、実績共に「平澤かまぼこ」で雌雄が決するかと思えたが、如何せん酎ハイのまずさがいただけなかった。薄い味に気が抜けた炭酸ソーダは、これまで飲んだ酎ハイの中で最もギブなものだった。
一方、「えどや」は今風な立ち飲み屋だが、気っ風のいいおばちゃんが頑張って切り盛りし、お店を活気付けていた。サービスもよく、なにしろ手作りの惣菜が安価で食べられる点がなによりいい。「立ちのみどころ えどや」に清き一票を投じる。
【ビールシェア】
サントリーの躍進が目立った。さすが、今年上半期とうとうサッポロを抜き、シェアで3位に躍進、ビール部門において悲願の黒字化をうかがう体制を整えたサントリーは勢いが違う!だが、一方でサッポロも負けてはいない。シェアでBクラスのこのメーカーが何故、大衆酒場に置かれているのか。この事情を我々は重く受け止め、しっかり理解しなければならない。しかし、キリンよ。頑張れ!
-7月単月-
サッポロ 4軒 36.4%
アサヒ 4軒 36.4%
サントリー 3軒 27.3%
キリン 1軒 9%
(注:対象となった店舗は11軒)
-今季通算-
アサヒ 10軒 34.5%
サッポロ 9軒 31%
サントリー 7軒 24.1%
キリン 5軒 17.2%
(N=29軒)
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