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銀座線を降りて、ハチ公口を目指し大急ぎで階段を駆け下りた。
すると、怪鳥からけたたましく催促の電話が鳴る。
そう、この日約7ヶ月ぶりの「ホッピー研究会」が開催されるのであったのだが、約束の時間より30分以上も遅刻してしまったのだ。
怪鳥のホスト役により、彼は渋谷を指定してきた。だが、怪鳥は未だ店には入っていない模様、したがって空腹と喉の渇きでだいぶ殺気だっている。
「マークシティのさぁ…」と発した怪鳥の一言に「マークシティって何?」と返すオレ。
オレは渋谷が嫌いである。
渋谷で飲んだのは、当ブログでは、僅かにこの1軒しか記録されていない。
何故、嫌いかって?
余りにも人が多すぎるから。
そして余りにもジャリばかりが闊歩しているからである。
だが、怪鳥の電話によるナビゲートで、そのマークシティとやらの足元に辿りつき、もくもくと白煙が立ち上る店の前に立ったとき、決してこの街がジャリばかりに支配されているところでないことを瞬時に悟ったのである。
「鳥竹」
渋谷の焼き鳥及び鳥料理と言えば、この店が最も有名であるらしい。
外装は、電光によってきらびやかになっているが、中に入ると古くからの大衆居酒屋然とした佇まいに少々驚く。
そして、その活気ときたら、もはやそんじょそこらの居酒屋とは違う格を見せ付けられたようである。
1階はすでに満席。オレと怪鳥は2階に通されたのである。
ビールは瓶。しかもサッポロラガー!
やはり、老舗は赤星だ。
梅雨時のビールは最高だ。Yシャツの下に貼りついたシャツに涼風が吹きぬける。
お通しは「切干大根」。
この朴訥とした日本の味に古き良き居酒屋を感じる。
たったこれだけで、もう満足した気分になるのは何故だろう。
「日本のお母さんありがとう!」
切干大根に敬意を表したいと思う。
そうこうしているうちに怪鳥がオーダーをしはじめた。「ここに来たら鳥鍋を食べないと」と言う。焼き物よりもまず「鍋」なのだ。ここは黙って怪鳥の通りにしよう。
2階も大勢の酔客で賑わっていた。意外だったのは、サラリーマンのおっさんばかりと思っていた客が、実は若者も多く詰めかけている点だ。ないものはない、という渋谷だが、10代20代を過ごした彼らが最後に手をつけたのが、このおっさん酒場だったのかもしれない。
鏡面の鍋に卓上バーナーが運ばれ、スープは並々と鍋に張られている。水面には鳥の脂が浮かび、いかにも食欲をかき立ててくれる。
「鳥鍋」はすこぶる美味だった、。鳥の脂がしみ出て極上の出汁になり、酒と食欲を増進させる。鳥には匂いがついてなく、新鮮な素材であることがうかがえた。
「水炊き」とも表現していいのだろうが、「鳥鍋」の方がもっと粗野。いや粗野と言っては大変失礼だが、恐らく戦後、このあたりがまだ闇市だった頃から、この「鳥鍋」の味はあまり変わっていないものと思われる。
したがって、これは戦後の味そのものだ。
さて、モツをはじめとした焼き物にも当然触手を伸ばした。どれをとっても不満はない。残念ながら酒はホッピーではなく、酎ハイではあったが、半年以上のブランクがあいたホッピー研究会が再び動き出した。
残念ながら炭で焼いているのか、バーナーで焼いているのか判断することはできなかった。次回の訪問の際には注意してみたいと思う。
ちなみに2軒目は「鳥竹」近くにあるバー「ファイブ」。「フィッシュ&チップス」がうまい快適な酒場だった。
すると、怪鳥からけたたましく催促の電話が鳴る。
そう、この日約7ヶ月ぶりの「ホッピー研究会」が開催されるのであったのだが、約束の時間より30分以上も遅刻してしまったのだ。
怪鳥のホスト役により、彼は渋谷を指定してきた。だが、怪鳥は未だ店には入っていない模様、したがって空腹と喉の渇きでだいぶ殺気だっている。
「マークシティのさぁ…」と発した怪鳥の一言に「マークシティって何?」と返すオレ。
オレは渋谷が嫌いである。
渋谷で飲んだのは、当ブログでは、僅かにこの1軒しか記録されていない。
何故、嫌いかって?
余りにも人が多すぎるから。
そして余りにもジャリばかりが闊歩しているからである。
だが、怪鳥の電話によるナビゲートで、そのマークシティとやらの足元に辿りつき、もくもくと白煙が立ち上る店の前に立ったとき、決してこの街がジャリばかりに支配されているところでないことを瞬時に悟ったのである。
「鳥竹」
渋谷の焼き鳥及び鳥料理と言えば、この店が最も有名であるらしい。
外装は、電光によってきらびやかになっているが、中に入ると古くからの大衆居酒屋然とした佇まいに少々驚く。
そして、その活気ときたら、もはやそんじょそこらの居酒屋とは違う格を見せ付けられたようである。
1階はすでに満席。オレと怪鳥は2階に通されたのである。
ビールは瓶。しかもサッポロラガー!
やはり、老舗は赤星だ。
梅雨時のビールは最高だ。Yシャツの下に貼りついたシャツに涼風が吹きぬける。
お通しは「切干大根」。
この朴訥とした日本の味に古き良き居酒屋を感じる。
たったこれだけで、もう満足した気分になるのは何故だろう。
「日本のお母さんありがとう!」
切干大根に敬意を表したいと思う。
そうこうしているうちに怪鳥がオーダーをしはじめた。「ここに来たら鳥鍋を食べないと」と言う。焼き物よりもまず「鍋」なのだ。ここは黙って怪鳥の通りにしよう。
2階も大勢の酔客で賑わっていた。意外だったのは、サラリーマンのおっさんばかりと思っていた客が、実は若者も多く詰めかけている点だ。ないものはない、という渋谷だが、10代20代を過ごした彼らが最後に手をつけたのが、このおっさん酒場だったのかもしれない。
鏡面の鍋に卓上バーナーが運ばれ、スープは並々と鍋に張られている。水面には鳥の脂が浮かび、いかにも食欲をかき立ててくれる。
「鳥鍋」はすこぶる美味だった、。鳥の脂がしみ出て極上の出汁になり、酒と食欲を増進させる。鳥には匂いがついてなく、新鮮な素材であることがうかがえた。
「水炊き」とも表現していいのだろうが、「鳥鍋」の方がもっと粗野。いや粗野と言っては大変失礼だが、恐らく戦後、このあたりがまだ闇市だった頃から、この「鳥鍋」の味はあまり変わっていないものと思われる。
したがって、これは戦後の味そのものだ。
さて、モツをはじめとした焼き物にも当然触手を伸ばした。どれをとっても不満はない。残念ながら酒はホッピーではなく、酎ハイではあったが、半年以上のブランクがあいたホッピー研究会が再び動き出した。
残念ながら炭で焼いているのか、バーナーで焼いているのか判断することはできなかった。次回の訪問の際には注意してみたいと思う。
ちなみに2軒目は「鳥竹」近くにあるバー「ファイブ」。「フィッシュ&チップス」がうまい快適な酒場だった。
渋谷は興味ないけれど、生き残っている大衆酒場は気になるねぇ。
とにかく、渋谷も広いし、探検しがいのある街だよね。
ホッピー研究会の納会も企画しないとね。