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居酒屋さすらい 0820 - 御徒町南口ガード下の灯よ - 「鳥よし」(台東区上野)

2015-01-26 17:39:37 | 居酒屋さすらい ◆東京都内

御徒町ガード下が急変している。ガードの耐震工事がその原因なのだが、この1年余りで急激に変化した。

とりわけ、「御徒町食堂」の閉店は我々に衝撃を与えたし、当ブログでも再三お伝えしているように立ち飲み「市場」を失ったことは今も心がぽっかりと開いたままだ。

「市場」が閉店し、「浜焼き太郎」も相次いで店をたたんだことで、御徒町ガード下の最南端の居酒屋は「鍛冶屋 文蔵」となった。ここはかつて「霧笛屋」という店内に池を要した豪華絢爛な店だったが、その後店は「矢的(やまと)」になり、そして先述した「鍛冶屋 文蔵」と変遷した。その「鍛冶屋」も閉店し、次はらーめん横町へと移行した。かつてあった、「青葉」や「中本」は、隣の新築したらーめん横町に移転したのである。

こうして、またもや、居酒屋がなくなり、御徒町ガード下の最南端はめくるめく浸食。現在は「鳥よし」がその店である。

立ち飲みの灯火ばかりでなく、今や御徒町南口は居酒屋そのものが減少している。

その「鳥よし」も古い店であることは、その外観からも分かり、この店もいつ耐震工事の影響で、店をたたむか分からないため、早めに行っておくことが得策と考えて、店に入ることにしたのである。

 

以前からこの店は気になっていた。店頭の黒板で、その日のお勧めを記すマメな店であるからだ。

だが、入ってみようという動機が沸いてこない。決定力に欠けるのである。

 

カウンターにテーブル5脚。カウンターにはお盆がセットされ、いかにも古典酒場らしい。

「鳥○○」。焼き鳥屋さんの王道の店名。この店の「よし」は店主の名前なのだろうか。

まずは生ビール。490円。

実は後で調べたのだが、2009年時の同店の生ビールは580円の値段を付けていた。値下げ。

それでも490円は決して御徒町界隈では安価でない。
「マカロニサラダ」のお通しが出てきた。まずは、これで1杯。

頭上を時折、電車が行きかう。いい心地。仕事を終えて、酒場に来たっていう感じ。
せっかく鳥専門店に来ているのだから、ここは焼き物ではなく「鳥さし」(500円)で。

これが絶妙にうまかった。刺身はささみなのだけれど、そんなに淡泊ではない。

焼き物は「焼き鳥」が160円より。これがいわゆる「もも肉」。「ねぎはさみ」(160円)。これは一般的な「ねぎま」。そして「つくね」も160円。いずれもタレで食べてみた。タレは甘辛度が高く、さすが鳥専門店と唸らせてくれる。だが、身の大きさは、あくまでノーマルだった。つくねは、いわゆる「ボール」。つまり、球型。この界隈の「つくね」はボールが多い。「村役場」もそうである。
この焼き物メニューも2009年時より10円の値下げをしているようだ。それでもやはり160円の焼き鳥は決して安価ではない。

ほぼ毎日、店の前を通り過ぎて気が付くことは、ごくたまに地鶏の肉が入荷されており、それを安価で提供してくれることがある。以前は青森のシャモロックが入荷された。

仕入れはかなりの努力をしているようだ。ということは、レギュラーメニューの鳥も決して悪いものではないのだろう。だが、焼き物に関して鮮烈さがないということは、焼き方なのだろうか。

タレはうまかった。後は焼き方しかない。だが、焼き方で差がつくとも思えないのだ。

御徒町界隈(アメ横除く)で良く行く酒場の1位は「村役場」。これは社命だから仕方がない。2位は「味の笛」、そして3位が「加賀屋」

一方、一度きり行かなかった店は「南部百姓家」、「きどや」、「がむしゃら」「釧路」。リピートする店とそうでない店。何がちがうのか。

「鳥よし」はどうだろう。多分、今夜も店の前を通り過ぎるだけかも。

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