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居酒屋さすらい 0981 - そば屋じゃない、酒と酒肴の数々 - 「大野屋」(豊島区南長崎)

2016-03-07 22:20:50 | 居酒屋さすらい ◆東京都内

南長崎にはなんとなくあこがれがあった。

そのなんとなくというのが表現しにくいのだが、都心の西側にある下町とでも言おうか。

今まで下車したこともない駅という。

横見浩彦さんの全駅下車をボクはナチュラルにやってのけたい。

それはまず、さておき、ボクは「としまえん」で一風呂浴びた後、ボクは南長崎に向かった。特段、あてのあるわけでもなかった。行きたい立ち飲み屋があるわけでもなかった。

何か、酒場くらいはあるだろうというはかない期待だけである。

 

行ってみると、ものの見事に酒場はなかった。いや、厳密に言うと酒場はあったが、昼間から開いている酒場がなかった。

これは思わぬ見当はずれをしてしまった。年に1回の「風呂と酒場を堪能する日」なのに。今からでも遅くない池袋に行けば、開いている酒場はごまんとある。ちょっと面倒だが、また電車に乗るかと思い、駅に戻ってみると、何やら蕎麦屋のようでもあり、酒場のようでもある店が開いている。

立ち飲みではないことに少し落胆をしたのだが、せっかく何かに導かれてきたのだから、ちょっと入ってみることにしよう。

 

蕎麦の○○庵、あずまやみたいな風情。

奥に厨房、そこにカウンター、テーブル席は6脚。2人の客がカウンターに腰かけている。

厨房に立つのは初老の老人である。客はどうやらマスターのお友達らしい。

 

テレビは夏の高校野球。そうか、この日は甲子園のハイライト、ホットな準々決勝である。

瓶ビール(630円)をいただく。突き出しは煮物。

壁の短冊メニューには日本酒の銘柄がずらり。どうやら、蕎麦屋よりも酒場的機能のほうが強くなっているようだ。

 

「肉どうふ」(450円)、「まぐろやまかけ」(670円)を頼む。

他にも「ハムエッグ」(550円)や「ポテトサラダ」(450円)など、魅力的なメニューが並ぶ。

なんだ。ここは立派な酒場ではないか。

 

マスターと友人の話しが面白い。

「最近、○○さん見ないね」とマスター。

「こないだ、家の近所で見かけたけどね。だいぶ足腰弱っているみたいだから」と客。

 

どうやら彼らは古い友人らしい。

壺のような酒を飲んでいるが、あれは「吉四六」だろうか。マスターもその酒をいただきながら、調理をしている。

そのせいなのか、やたらとボクの料理が出てこない。

ま、いいか。

甲子園を見ながら酒が飲めるなんて、かなり贅沢だ。

 

結局、瓶ビールを飲みほした頃に「肉どうふ」が出てきた。

この「肉どうふ」はボリュームがあり、味もまずまずだった。おやじの道楽でやっている店ではないようだ。

 

ビールの次は何にするか。

なになに、「緑茶わり」が400円。「ウーロンハイ」が400円。

なかなかとるね。

その中から「そばゆわり」(400円)をいただくことにした。

「そばゆわり」は普通の居酒屋ではなかなか飲めない。蕎麦屋だけの特典である。

 

「まぐろやまかけ」と「そばゆわり」の相性は抜群だった。

まぐろに乗った長いもと蕎麦湯が口の中でうまみに変わる、その不思議。あぁ、日本の酒のうまさはこういう食べ合わせの妙になるのだろう。

猛暑の中、エアコンにあたりながら飲む温かい酒。悪くないと思う。

 

〆に蕎麦をいただこうと思ったが、携帯をいじっていたら、この街は椎名町に隣接しているみたいである。トキワ莊のあった椎名町。

漫画「まんが道」ですっかり有名になった「松葉」に行ってラーメンでも食べようか。

そう思って店を出た。

椎名町を歩き、「松葉」の前に辿り着いたが、残念ながら店は閉まっていた。仕方なく、もう少し歩き、「ホロトン」という名の店でラーメンを食べた。

 

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