
御徒町の人気酒場「かっぱ」が閉店した。
今、御徒町駅の高架は耐震工事中である。高架下の店舗が軒並み仮店舗に移転する中、最後まで残っていたのが「かっぱ」だった。
いつ、引っ越しをするのだろうかと見ていたが、まさかそのまま閉店するとは、全く予想だにしなかった。
10月下旬、「かっぱ」に並ぶ列を何度見たことか。
あれは、閉店を惜しむファンの列だったのだ。
昨年から今年にかけて、「かっぱ」には10回は行っただろうか。
社長との打ち合わせ、他の社員は御徒町の「村役場」に呼ばれるのだが、何故かボクだけは「かっぱ」だった。
「かっぱ」はいつも満員の客でごった返し、店内はいつも賑やかだった。
至近距離で話しているにも関わらず、社長の言う言葉が聞き取れない。ボクは仕方なく頷くのだった。
だから、社長との打ち合わせはいつも建設的ではなかった。
汚い店内。とりわけ、丸椅子のクッションは破れ、ガムテープの補修跡にげんなりさせられた。
肴だって、特においしいわけではない。
だが、何故いつも店は満員だったのだろう。
やっぱり安さなのだろうか。
毎週月曜日は瓶ビール大瓶が320円。この事実がこの店を全て象徴する。
1年くらい前だろうか。御徒町駅ガード下に「とくちゃん」という酒場がオープンした。
昼飲みできる酒場である。その店のオープンによって、御徒町の酒場地図は塗り替えられると予測した。
次の第一波が「かっぱ」の閉店である。今日11月7月には「味の笛」が再開がした。またもや地図は塗り替えられるのか。
「かっぱ」ロスで客の大移動が始まるかもしれない。
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