浅虫温泉駅はいかにも東北の田舎らしい小さな駅だった。
かつてはJRのL特急も停車した駅だったが、現在は青い森鉄道の直轄駅である。
温泉がつく名称の駅らしく、改札外の駅敷地に足湯を見つけた。
木造の東屋に覆われた小さな足湯。タオルは駅の中の観光案内センターに30円でレンタルできるらしく、その旨が乱暴な手書きで掲示されていた。
しかし、タオルのレンタルって。良心的なのか、それともそうでないのか分からない。そのレンタル、1回毎に洗濯しているのだろうか。もし、そうならば30円じゃ合わない。もし、洗わないで干すだけならば、コスト的には合うが、衛生的には最悪だ。
ボクはタオルを持ち合わせておらず、足を湯に浸けてから、その掲示に気がついた。足湯にインターホンをつけてほしい。100円払うから、タオルを持ってきてほしい。
湯温は低く、ぬるかった。それはまだしも、ボクが気になったのはお湯の汚れである。お湯には透明なものが浮遊していた。湯の花でないことは確かだった。
多分、毎朝、担当されている近所の人らが、持ち回りでお掃除をされているのだと思う。それでもやはり限界があるのだろう。もしかすると循環器のフィルターがもはや限界なのかもしれない。ともあれ、透明なケラチンのようなものが浮遊する足湯はあまり気持ちのいいものではなかった。
ボクは早々に足湯を出て、「温泉たまご場」の横にある足湯で、入り直しをした。
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