雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

三度目も返り討ちかよ!棒渦巻銀河NGC1300

2014年01月27日 | 天体写真(系外銀河)
2014年初撮りで、すでにオリオン大星雲をお見せしたのですが、
最初に撮ったのはエリダヌス座の棒渦巻銀河NGC1300でした。
今回で3度目、ちょうど薄明終了後に南中している対象だった
ということもあったのですが、
昨年11月にリベンジに挑戦したものの、
タイマーリモコンの設定ミスで5分5枚しか撮れませんでした。
そこで再度リベンジすることにしたのですが・・
撮影時、このエリアで肉眼で見える星はありませんでした。(20秒露光)

前回の分も、とばかりに5分×19枚撮影したのですが空が明るすぎました。
この日の薄明終了は18時32分。撮影開始は19時だったのですが。
Canon D.P.P画像からも撮影開始時の空がまだ明るかった事がわかります。
結局19枚の内、後半に撮った9枚だけでコンポジットしました。

NGC1300棒渦巻銀河(エリダヌス座)
( 画像クリックで拡大表示 )
撮影DATA: 2014/ 1/23 19:54’~ VixenR200SS(f=800mm F4)バーダーMPCCⅢ
露出 5分×9枚 コンポジット Cooled 60D (気温0℃ 冷却オフ) ISO 1600 LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7 FlatAide
カブリのあった周辺部はトリミングしてあります。
結局11月に同じ光学系で撮った、わずか5枚の画像に劣るものになりました。
その原因は透明度が前回より悪かったことに加えて、
今回は薄明終了後早い時間帯だったため、光害の影響が大きかった事があります。

となれば当然、前回枚数不足だった画像とコンポジット。 やってみました。
( 画像クリックで全体表示 )
歯がゆいような画像ですが、冷却CCDは別にして
デジ一眼で他の方の撮られた画像も似たようなものでした。
それというのも、NGC1300
①.見かけが小さい(6分×4分)
②.暗い(11.4等級)
③.高度が低い(南中時でも31度 at上越市

見かけの大きさがわかるよう、いま超新星出現で話題となっているM82の近くにおいてみました。
暗くて小さいのは、6100万光年とM82の5倍も遠い距離にあるためです。
尚、M81(左)&M82(右)の画像は昨年3月、まだ超新星が無かった頃の貴重なものです。(ものは言いよう)

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今回の教訓。
人は暗くなるのが早いからと言って、早く寝てくれる訳では無い。

雲上くもがみ
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