雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

11年ぶりにサンニッパを使おうと思った理由

2022年09月07日 | 機材
もう2ヶ月以上も星の撮影をしていません。
撮りたい気持ちは やまやまなのですが
この間ずっと、月明かりもなくて 一晩中 雲も無いという予報に巡り会えなかったのです。
そもそも天体写真というのは手持ちで”パッシャ!”という訳にはいきません。
時間をかけて重い機材を設営したのに、なにも撮れずに撤収ということもあります。
この趣味を始めた頃は 「もしかしたら晴れるかも・・」で設営したこともありましたが、
70代に入ってからは雲予報を信じて設営には慎重になってきました。

2ヶ月以上も撮れなかったのはその結果なのですが・・
自宅で撮った大宇宙SCALE」という過去に撮った画像だけで
ブログ記事を作成し続けるのもつらくなりました。
そこで考えたのが
比較的 楽に設営・撮影ができて雲が濃ければすぐ撤収できる撮影機材はないか?
具体的には
軽量で、短時間露光が可能な明るい光学系
そこで思い出したのが2008年10月に購入したサンニッパレンズ(フィルム時代の中古品)
その後 20㎝反射鏡筒やヨンニッパレンズ(これもフィルム時代の中古品)が増えて
2011年を最後に出番がありませんでした。

サンニッパ・ヨンニッパについての過去記事は → こちら

サンニッパレンズ重量はヨンニッパの半分以下です。(それでも2.3㎏)

いずれも開放でF2.8という明るい大口径レンズですが、
結露防止を兼ねた手製のF4絞りを装着して使用していました。
今回はサンニッパの手製絞りを外して開放(F2.8)で使えば露光時間を半分に短縮できます。
結露防止については先日レンズヒーターを新たに購入しました。

以上が今回のブログ記事の表題の答えになるのですが、他にも対処が必要な項目があります。

赤道儀への搭載方法
これまでヨンニッパを搭載していたO軸ガイドSYSに載せ替え
鏡胴が短いためカメラボデイがリングと干渉、ヨンニッパとはカメラの向きをタテ構図で180°逆にしました (上の画像はヨコ構図)

フラット画像の新規作成
ダークファイルは撮影終了時でも可能なのですが、フラットファイルは室内照明+障子紙を使って作成
天井のLED照明を白色にしてもっとも暗い状態にして作成しました ↑
作成したフラット画像です ↓
16枚コンポジットで縦構図・横構図及びフラットダークを作成しています

あとはいつ検証できるかだったのですが、台風11号が日本海沿いに迫っていた5日夜、
上弦過ぎの月があり 雲量も35%を下回らないという悪条件下で撮影を決行しました。
台風前夜は予報が外れて晴れる事があるという過去の経験からだったのですが・・

検証結果は次回以降で
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台風11号はこれまでにない強風が吹く予報で心配したのですが、
5日夜はまだ遠かったため、時々ガイドが乱れる程度の風。
全国的にも人的被害は少なかったようです。
撮影した夜の2時の台風の位置

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