雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ASI533MC は期待通りだったのか?

2023年07月03日 | 機材
6月は一夜しか撮影できずに梅雨入りしてしまいました。
7月に入ったのでASI533MCで夏の星雲撮影のためのVC200L+レデユーサーHD(合成fl=1,386㎜
ちょっと広めのフラット画像の作成もしなければ と思っているのですが、
今日が満月で 月の出が遅くなる下弦の月までまだ一週間あるので ・・ まだいいかな

天候と月回りのせいで お見せできる画像がありません。
そこで ASI533MC購入後まもない5月に集中的に撮影できた画像をもとに
天体写真生活 最後のポチッになったかも知れない
カラーCMOSカメラ 期待通りだったのか
検証してみることに。

このカメラを選んだ理由は、価格を除くと
その1)ピクセルサイズが小さいため、より 高解像の撮影画像が期待できる・・・・・
その2)ピクセルサイズが小さいというハンディーを、裏面照射型CMOSの採用、
および ゼロ・アンプグロー回路による熱・赤外線ノイズ対策によりS/Nを向上

その1)については、
これまでの記事の中でEOS 6D で撮影した画像との比較をおこなっているため省略。
その2)の 低ノイズS/Nの向上 について検証してみました。


ASI533MC低ノイズ だったのか ?
比較する相手には これまでのメインカメラであったフルサイズデジ一眼の canon EOS6D
検証用画像には実際に使用しているダーク画像としました。
非冷却・冷却、ダークファイル作成枚数、ISO・Gainの違いはありますが、
ステライメージの表示レベルを1/5に狭めても、533MCでは ほとんどノイズが見当たりません。
( 下手にダーク減算しないほうが良いという人も ・・ )

続いて 実際の撮影画像での検証も行ってみたのですが ・・
いずれも5分露光の1枚画像で、ダーク・フラット処理のみ終えています ↓
以前 室内で行った検証でも533MCのA/Dコンバーターは14bitのはずなのに、出力画像はどうも16bitに引き伸ばされて出力されているみたいです
上の画像の比較ではS/Nに優れているかまではわからなかったので、1枚画像をトーンカーブ調整まで行ったもので再度比較 ↓
同じ範囲を6Dは等倍でトリミング、533MCは縮小してからトリミングしています (1ピクセルのサイズの違いから)

ガァーン! ダークノイズは明らかに少ないはずの533MCの画像と6Dの画像、期待していた明らかな差はでませんでした。
そこでしつこく、NGC4565の1枚画像でも比較してみました ↓

こちらも1枚画像での比較検証はむずかしいようです。
引き続き、今後の撮影の中で検証していくこととします。

= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =
我が家の『かたてま野菜』の中でスイカについては
現状報告を行っていませんが、現在は4個が受粉に成功して生育中です。
実は3日前の朝 隠れていた5個目のスイカをみつけたのですが、夕方見ると・・
よりによって一番小さいヤツをつつくとは! まだ世間知らずの子供のカラスの仕業でしょうか?
あわてて小雨降る中、残ったスイカに網をかけてやりました。


にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へにほんブログ村
いつもポチッとありがとうございます。

= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鼻息荒く『創造の柱』に挑ん... | トップ | <銀河系外-14 M104 ソン... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (UTO)
2023-07-03 23:10:48
デジタルカメラには、それこそメーカの威信をかけた映像エンジンが搭載されています。
デジカメの基本は適正露出、ですが、上手く性能を引き出してあげた場合には、やはり敵わないのかも・・。
それと、高精細画素ですが、エアリーディスクなど光学条件で制約があるので、現状のCMOSカメラは細かすぎると思うんですよね・・。
BXTなどはそのあたりもうまく学習させていると思いますが・・
返信する
画像処理もAIで? (雲上(くもがみ))
2023-07-04 10:37:10
UTOさんこんにちは。
デジタルカメラの映像エンジンは一般人の1枚撮り写真をそれなりに見栄え良く、ということで 侮れないという事ですね。
高精細画像を妨げるものは、ほかにもシィーングの影響もありますしね。

BXT(BlurXTerminator) 初めて知りました。
ステライメージのマルチバンドシャープを理屈もわからず使っているわたしですが、
ついに時代は ”AIによる天体写真の復元処理” まできましたか。 
返信する

コメントを投稿

機材」カテゴリの最新記事