雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

鼻息荒く『創造の柱』に挑んだものの ・・

2023年06月27日 | 天体写真(星雲・星団)
記事タイトルの続きは こうなります。
挑んだものの ・・ 電柱と、早くやってきた雲に阻まれ、まともな画像は4枚だけ

前回記事に続いて、6月の新月期に唯一撮影できた17日夜の2タイトル目になるのですが、
センサーサイズの小さいカラーCMOSカメラASI533MC Proを購入して、
何が一番撮りたいかを考えたときに 一番最初に頭に浮かんだのは わし星雲M16の中にある『創造の柱』でした。
HST(ハッブル宇宙望遠鏡) の写真ですっかり有名になって以来 わたしも何度も撮っています。
ただ つばさを広げた大きなわしの姿は迫力十分なのですが
わしの胴体部分にある脚の爪にも見える3本の柱は小さすぎてなかなか画になりません。
そこでセンサーサイズが小さくてクローズアップに適した533MCならと考えたわけです。
おまけにこの夜は、灯火が暗くなる深夜帯に南中してくれることもあって
鼻息が荒かった” という訳です。
して、その結果は?

この夜は真南にある敷地内の電柱をさけるため 設置場所を南西よりに変更して南中前から撮影を開始したのですが、
結局は電柱の付属物が邪魔をして30分ほどが無駄になりました。

やっと電柱から遁れてまともな撮影が始められたのは南中から約15分後。
まともな撮影が始まって5分露光4枚目ころの撮影風景 (いつもは早めに消灯してくれるお隣さんですが、この夜は一晩中灯りが)

それでもこの夜の「SCW雲予報」では 朝の5時くらいまでは西からの雲は大丈夫のはずでしたが・・
7枚目の撮影くらいからガイド星が暗くなり、低空に薄雲がかかり始めた模様。
結局薄明過ぎまでねばって5分露光32枚撮影したのですが、星がモヤッて悲惨な結果。
32枚の撮影画像を星像を使って判定評価したものです。 ↓
● ◎・・・ 目標とする星像   ・・・ 一応使用可能とする星像 〇σ・・・ σクリッピングなら使用可能とする星像
 ×・・・ 使用不可とする星像

一応使用可能とする星像 までの9枚を使って処理した画像です ↓
 M16わし星雲 『創造の柱』 (へび座)
( 元画像の 50%に縮小 ノートリミング )
(  上が北になっています )
撮影DATA : 2023/ 6/ 18 00:38’~ Vixen VC200L (fl=1,800㎜)
露出 300秒 × 9枚  Gain300 ASI533MC Pro(冷却-10°) タカハシ EM-200 Temma2M  
ステラショット2(導入・撮影・オートガイド) ステライメージ9(画像処理)
*ダーク処理、フラット処理はまじめにやっています

参考に 目標とする星像 の4枚だけで処理した画像 ↓

ついでに”毒を食らわば皿まで” 〇σまで加えて16枚で処理した画像です ↓
加算平均する画像枚数が増えただけなめらかな画像となるのですが ・・

今後 追加露光の撮影機会があれば、目標とする星像の画像枚数を増やして、再度処理してみたいですね。
 

= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =
昨日のわたしのブログで閲覧の一番多かった記事は、
8年前に書いた 「巨大なキュウリの花はハーフなのか?」 でした。
天体写真ブログがマイナーなのは承知しているのですが、家庭菜園はメジャーなんですね。
今年は8年ぶりにキュウリの花に混ざって大きな花が咲きました ↓
キュウリの接ぎ苗はユウガオと聞いたことがあるのですが、花の根本をみるとそのようですね


にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へにほんブログ村
いつもポチッとありがとうございます。

= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ヘルクレス座銀河団」 梅雨... | トップ | ASI533MC は期待通りだっ... »

コメントを投稿

天体写真(星雲・星団)」カテゴリの最新記事