雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

月明かりで、南天のM83銀河でやっとガイド星検出

2022年04月14日 | 天体写真(系外銀河)
8日夜は前回記事の上弦前の月の撮影を早々終えたので、
まだ月が沈まないうちから春の系外銀河の撮影を開始しました。
ところが月明かりで空が明るいせいか、予定していた対象を導入してもガイド星が検出できません。
最初に予定していたM94(りょうけん座)を断念、次のM104(おとめ座)もガイド星を検出できず。
結局 南天低いM83(うみへび座)でやっと明るいガイド星が検出されました。
( わたしは自動ガイドにステラショット2を使用しています )

ただ南天のこの銀河は撮影開始時の高度が22.6°と低く、
おまけに隣家の灯火を防ぐための「灯火遮蔽パネル」にかかるまで
どのくらいの時間 撮影が可能かわからなかったため
短時間の5分露光だけを繰り返す事にしました。

結局8枚撮って、ガイド不良の1枚を除いて処理した画像です。

M 83  南の回転花火銀河 (うみへび座)  
M83(NGC5236): 距離 1,500万光年 視等級 7.5 等級  視直径 12’× 9’ 棒渦巻銀河 
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( 上が北の方角になります )

撮影DATA : 2022/ 4/ 9 00:44’~  Vixen VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386mm)
露出 分 × 7枚  ISO 3200 LPS-D1 Cooled 60D (冷却オフ CCD +7 ℃前後)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・自動ガイド) ステライメージ9(画像処理)

この南天低い銀河はなかなか撮影する機会がなくて、今回でまだ2回目。
前回撮影したのは2016年5月になります。 ↓
レデューサーのタイプは違いますが同じ鏡筒と同じカメラでの撮影になります。
今年の方が35分と総露光量が少なく、冷却もオフなのに良く撮れてるような気がします。

この銀河のニックネームは ”の回転花火銀河、ちなみに ”の回転花火銀河 といえば ↓
見かけの大きさもこちらが一回り大きいのですが、南中時の高度は73°にもなり好条件で撮影できます。


恒例の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
4月 9日 0時55分~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
この時間はまだ月が沈んでおらず、おまけに南天は市街地の光害で もともと空が明るいのです。
( 右側に黒く見えているのは脚立に据え付けた「灯火遮蔽パネル」です )

このあと薄明が始まるまで春の系外銀河をもう一つ撮っていますので、次回の記事で。

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今年は急に気温が上がって一気に桜が満開になりました。
今年も排雪場所になった近くの公園の桜も満開です
公園にできた巨大な白鯨のような雪山はパワーシャベルで崩して先日解けて消えました
散り始めた花びらが風に巻かれて車庫前に小山ができていました

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